充電池博物館・別館
006P電池展示館

充電池も一段落付いてきたので、
かねてから予定しておりました、006Pの展示を行ってみたいと思います。

背景が黒いのは“充電池博物館”の別館=裏サイトであることをイメージしています。

更新履歴

●006Pとは?
006Pとはトランジスタラジオ用に開発された積層電池です。積層電池とは中で小さい電池が重ねられ高い電圧を得られるようにした電池のことであり、006Pも中で小さい電池が6個が重ねられており9Vという電圧を実現しています。現在ではラジオは省電力化が進みこの電池が使われることは無くなりましたが、単1〜単5電池では得られない9Vの電圧が得られる乾電池として玩具や電気製品などで使用され、現在でもコンビニなどで気軽に入手することが出来ます。

●006Pを開発したのはどこなの?
この電池を開発したのは東京通信工業(現・ソニー)です。1957年3月に発売され、ワイシャツのポケットに入る“ポケッタブルラジオ”と銘打った「TR-63」と呼ばれるラジオのために開発されたのがこの006Pです。
しかし、この頃のソニーは自社で電池を製造できる技術はありませんでしたから(ソニーが電池の自社生産を始めるのは1975年のソニーエバレディ設立後)、製造は他の電池メーカーに依頼していたようです。

●展示画面の見方

(1)電池の展示画像。基本は表側のみの表示ですが、画像にマウスカーソルを置いてみてください。裏側の画像も表示されます。
(2)電池のブランド名。表記は電池本体に記載してある名称に準じます。「[ ]」内は電池に表示してある型番を表しています。
(3)解説。記載内容は個人的な意見や見解も書くことがありますので、ご了承下さい。
(4)電池の特徴。左から「☆電池の種類(マンガン電池のランク)/製造国(スナップマイナス極の特徴)」を表しています、スナップマイナス極の特徴に付きましては次節記載の“スナップマイナス極の特徴”をご覧ください。

●スナップマイナス極の特徴
名称はどれも本館の管理人が勝手に付けた通称であり、正確なものではありません。
標準★国内メーカーで多く使われていた標準的な端子構造。

主な使用メーカー:松下電池工業(樹脂リング採用前)、富士電気化学など多数。
標準
(樹脂)
★上記、標準端子に絶縁用の樹脂リングを付けたもの。
主にパナソニックが使用しており、現在でも同社製マンガン
電池やアルカリ電池で見られる構造。
パナソニックはカタログ上においてもこの機能をウリにし
ている(右図)。

主な使用メーカー:松下電池工業→パナソニック。
六角形★海外メーカーの多くで見られる端子構造。国内で出回っているものだとGP製が殆ど。

主な使用メーカー:GPなど多数。
六角形
(タイプ2)
★上記と同じ六角形ですが、隙間がある構造。

主な使用メーカー:EXCELLなど。
四角形★主にアメリカ製デュラセルのものによく使われているタイプ。

主な使用メーカー:デュラセル(アメリカ製)。

【参考文献】
ソニーイーエムシーエス(株) 広報・コミュニケーション部
ソニー 製造とモノづくり -組立系編-
“第1章 ソニーの原点 小型化への挑戦”
ソニーイーエムシーエス(株) 広報・コミュニケーション部, 2005年9月30日, p17