カテゴリー別アーカイブ: 解体シリーズ

使えなくなった様々なバッテリーパックを解体してみた記事を集めているカテゴリです。

【解体】SEGA GAME GEAR専用 充電式バッテリーパック HGG-3005

今回は久々の解体シリーズです。以前、解体シリーズで初代ゲームボーイの充電式アダプタを解体したことがありましたが、ツイッターなどのSNSで紹介していただいたり、懐かしいとコメントを頂いたりとなかなかの人気記事だったようです。
という訳で、今回はゲームボーイの対抗機種だったセガ“ゲームギア”のバッテリーパックを解体してみます。よりマニアックな方向に向かうのが当ブログの方針だと思いますw。

これがバッテリーパック本体です。ゲームボーイの充電式アダプタと比べると大きい印象を受けますが、それも当たり前ゲームボーイが単3電池4本の6Vだったのに対し、ゲームギアは単3電池6本の9Vでした。当時のカラー液晶は電気大食いだったのです。
充電は別売の初代メガドライブ用のACアダプタを使い、充電時間8時間で3時間の連続プレイが可能でした。充電するにはバッテリーパックの充電スイッチをONにします。

バッテリーパックの裏側。ゲームボーイの充電式アダプタと同じくフックを装備していますが、取り外し可能。フック取り付けのネジは固定できないので無くしてしまいそうです。
ただし、充電式アダプタと比べると重量があるので腰ベルトに付けるとズボンがずり下がりそうで怖いです。ズボン以外のところに引っ掛けましょう。

 

お待たせしました。では、解体してみましょう。例のごとく特殊ネジが採用されていました。現状ではこのタイプのネジを緩められるドライバーは存在していないようです。ワタシは先細のラジオペンチを用いて強引にネジを回しました。

 

 

中身を開けてみると、ラジコンで多く使われているのと全く同じサブC・6セルのニカド電池が内蔵されていました。このタイプのバッテリーパックは多く普及していて現在でも模型店で入手できるバッテリーなので組み換えも容易です。しかも、充電式アダプタのように直付けタイプでは無くコネクタ付きです。これはバッテリー交換を想定してますね。

 

バッテリーパック銘板の拡大です。「ニッケル・カドミウム蓄電池」と記載、モデルナンバーは“6KR-1300SC”、定格は7.2V 1300mAhとなっています。ちなみに取説での表記はDC7.2V 1200mAhとなっており食い違っている。
MADE IN JAPAN”で日本製、「S.E.T INC.」という社名表記も見られますが、聞いたことが無い社名です。

 

充電制御基板です。ゲームボーイの充電式アダプタがなるべく部品数を減らしてコストダウンを目指したのに対し、ゲームギアはその逆を突き進んでおり、トランジスタにオペアンプやICなど部品数が多い。これは充電式アダプタが3800円だったのに対し、こちらは6800円だったことにも現れています。

 

最後に意味不明なカスタムICが実装されていました。“MITSUOKA”なるメーカーの「MH-2060C」。これは1999年11月に倒産したとされる三岡電機製作所のものと推測されます。ICにも見える同社マルエムのマークがモトローラに訴えられたこともあったそうです。ロット番号記載の仕方(西暦下2桁+週番号)から東芝製でしょう。恐らくは充電制御を行うICだろうか。

 

ワタシが持っていたのは箱付きの完品だったため、取扱説明書も付属していました。ここに取扱説明書を掲載しておきますので参考にどうぞ。なお、現在は当然サポートが終了しておりますのでセガ(現・セガゲームス)に問い合わせをするのは厳禁ということでお願いします。

ゲームギアのバッテリーパックはこの後パワーアップバージョンと言える『パワーバッテリー(HGG-3017)』が発売されています。本体装着が可能になった他、ノーマル充電モードで充電しながらのゲームプレイが可能、クイック充電モードを使えば2.5時間で短縮充電が可能になりました。価格は据え置きの6800円でした。

【解体】 maxell モバイル充電器 MPC-CC2250WH

MPC-CC2250_1以前本ブログで日立マクセルのモバイルバッテリーを解体したら、サムスンSDIのリチウムイオン電池が出て来ました。今度こそリベンジと言うことで、また日立マクセルのモバイルバッテリーを解体してみたいと思います。
今回は“MPC-CC2250”という機種で、リサイクルショップで入手しました。これはマクセルのホームページ上で見ることは出来ませんが、現在でもヨドバシカメラで売られており税込2630円とかなり高価です。

MPC-CC2250_2自分が入手した時、パッケージのかけらが残されていました。充電時間はDC5V 1Aの電源使用時約4時間、定格入力はDC5V 0.8A、定格出力はDC5V 1Aと記載してあります。
社名表記は“Hitachi Maxell Global Ltd.”となっており、何故か香港にある日立マクセルの現地法人のものになっています。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製です。

 

MPC-CC2250_3上記と反対側の側面。型番は“MPC-CC2250WH”。「WH」の符号は色であるホワイト(WHITE)を表しているものと思われます。
ちなみにバーコードのベンダーは社名表記とは異なり、普通に“日立マクセル(4902580)”となっていました。

 

 

MPC-CC2250_4端子側。マイクロUSBから充電を行うのは前回のMPC-RS2200と同様ですが、こちらの方は電源スイッチが装備されており、これを押すと「」のランプが点灯するようになっています。

 

 

MPC-CC2250_5尾っぽには定格の表示がありました。ここに記載してある定格出力と入力はパッケージの記載と同様、内蔵されているセルの仕様は“3.7V 2.25Ah 8.3Wh”となっているようです。
こちらの社名表記も“Hitachi Maxell Global Ltd.”になっていました。

 

MPC-CC2250_6
これは日立マクセルが18650電池を製造していた頃のラインナップです。このモバイルバッテリーの容量は2.25Ah(2250mAh)で、日立マクセルの高容量タイプリチウムイオン電池“ICR18650PD”のスペックと一致しています。これは期待できるぞ。

MPC-CC2250_7で、分解してみると、推測通りのマクセル純正“ICR18650PD”が入っていました。リベンジ大成功です。
ちなみに開け方は今回もいつも通りのPカッターですが、前回のMPC-RS2200と比べて大分開けづらく、苦戦しました。

 

 

MPC-CC2250_8中身を出してみた様子。電池には両面テープが貼り付けられており、取り出しには難儀しました。あまりの粘着力の強さにマイナス端子が取れてしまっています。

 

 

MPC-CC2250_9内部基板の表(マイクロUSB端子側)。基板は2階建てになっていて、MPC-RS2200と比べると手が込んでいます。ちなみに基板上に付いている線は電池の温度を監視する温度センサー(サーミスタ)のようです。MPC-RS2200には付いてなかったような気がするが…。

 

MPC-CC2250_10内部基板の裏。よく見てみると、電池側にも電池の保護回路と見られる丸い基板が取り付けられているのがわかります。全体的に見てもMPC-RS2200より、こちらの方がコストが掛かっていそうに見えますね。

 

 

MPC-CC2250_11最後に内蔵されていたリチウムイオン電池“ICR18650PD”を充電してみました。2393mAhという充電容量で、ほぼ公称容量通りの良い数字が出ています。

【解体】 TOSHIBA Li-ION BATTERY PACK PA3211U-1BRS

PABAS021_1今回も解体シリーズです。今回は東芝のノートパソコンで使われていたバッテリーパック“PA3211U-BRS(営業型番:PABAS021)”を解体してみます。これは以前自分が使っていたノートパソコン“dynabook C9”のバッテリーで、充電してみるも全く認識しなくなったものです。
定格は“DC10.8V 4000mAh”です。

 

 

PABAS021_2ノートパソコンのバッテリーには当たり前のごとく、ネジは付いていませんから、いつものようにPカッターを駆使し、バッテリーパックの溝に沿って根気強く削っていきます。

 

 

PABAS021_3で、これが中身です。18650サイズのリチウムイオン電池が6本入っています。バッテリーパックの電圧は10.8Vですから、3.6V×3=10.8Vとなり、3本づつの並列接続と思われます。従って、単セルの公称容量は2000mAhであると推測されます。
また、バッテリーパックに内蔵されていた基板上にはミツミ電機の3セル用リチウムイオン電池保護ICである“MM1309”が実装されていたことから、3本づつ管理されていることは間違いないでしょう。

PABAS021_4端子部分の拡大。よく見ると、ポリスイッチ(自動復帰タイプのヒューズ)が実装されています。その他にも電流ヒューズや温度ヒューズ×2も実装されており、今まで解体シリーズで見てきたバッテリーパックの中で一番厳重な保護回路です。やはり、相手はデリケートなリチウムイオン電池ですから、ここまでの保護回路でないとダメなのでしょう。

 

PABAS021_5電池2本を取り除いてみました。開放電圧を調べてみると2本のみが0.8V程で他は2.8V程になっていました。恐らく、一部分のセルが劣化して充電不良が起きていた可能性があると思われます。
内蔵されていたリチウムイオン電池は赤い胴体のもので、推測の域を出ませんが、恐らくは三洋製のセルであると思われます。最近入手したUR18650FM(写真左)では型番の記載がありましたが、取り出したものには型番の記載はありませんでした。

PABAS021_6試しに開放電圧2.8Vだった電池の1本を充電してみました。元通りの2000mAhとまでは行きませんでしたが、1671mAhの充電容量がありました。

【解体】 maxell USBモバイルバッテリー MPC-RS2200

MPC-RS2200_1当ブログでは1年振りとなる、解体シリーズです。今回はとあるディスカウントストアで大量に売られていた日立マクセルのUSBモバイル充電器である“MPC-RS2200”を解体してみます。
この大きさだったら、中にはきっと18650サイズのリチウムイオン電池が入っているだろうな、という理由から購入を決めました。
色は「ホワイト・ホワイトシルバー(WH)」を購入。まぁ、解体するので色はどうでも良かったのですけど。

MPC-RS2200_2パッケージ裏。充電用のマイクロUSBケーブル(約20cm)が付属。なお、このケーブルは充電用であり、通信はできない仕様になっているみたいです。

 

 

MPC-RS2200_3パッケージを開けて本体を取り出したところです。モバイル充電器は上と下でツートンカラーになっているので、この部分から取れそうに見えますが、取れません。

 

 

MPC-RS2200_4モバイル充電器本体。尾っぽには定格の表示がありました。
MPC-RS2200
INPUT : DC5V 0.5A
OUTPUT : DC5V 0.8A
Li-ion Cell : 3.7V
2200mAh (8.1Wh)
MADE IN CHINA 15C14

MPC-RS2200_5端子側。充電はマイクロUSB端子から行います。赤いランプが消えたら充電完了で、定格であるDC5V、0.5Aの電源を用いた状態での充電時間は5時間のようです。

 

 

MPC-RS2200_6早速、解体してみました。ニッパーで強引にミゾを削ると言った方法で解体しました。どちらにしても接合部分には接着剤が貼り付けられているので、こじ開けないと中は開けられないでしょう。
中には案の定、18650サイズのリチウムイオン電池が。“サムスンSDI”の「ICR18650-22EV」という電池が入っていました。モバイル充電器本体表記通り、2200mAhのリチウムイオン電池のようです。

MPC-RS2200_7中身を引っ張りだしてみた様子。もしかしたら、マクセル自社製の18650が入っているのでは、と淡い期待があったのですが。現在、マクセルは円筒形リチウムイオン電池を製造していないので他社製の電池になってしまうのは仕様がないのでしょうが。
ちなみに内部基板のマイクロUSB側から見た側がこんな感じで、その裏がこんな感じです。特に表立った特徴もないのでサラッと流しておきますw。

MPC-RS2200_10最後に内蔵されていたリチウムイオン電池“ICR18650-22FU”をSoshineの充電器「SC-S7」を用いて充電してみました。電池をほぼ空にした状態の充電容量は2314mAhで、ほぼ公称容量通りの充電が出来ているみたいですね。
※:写真のSC-S7は現行で売られている新バージョンのものであり、液晶表示が以前、本ブログで紹介したものとは異なっています(いずれ、この新バージョンのSC-S7も紹介します)。

【解体】 Nintendo GAME BOY 充電式アダプタ DMG-03

DMG-03_1今回の解体シリーズはいつもと趣向を変え、バッテリーパックではなく、携帯ゲーム機である任天堂のゲームボーイの周辺機器である“充電式アダプタ”を解体してみます。
これは単3電池4本で動く初代ゲームボーイ(DMG-01)用の外付けバッテリーで、後に発売されたゲームボーイポケット・ライト・カラー・アドバンスなどでは使用できず、初代ゲームボーイのみでしか使えない周辺機器であります。
今回のドナーとなる充電式アダプタはハードオフのジャンクで税込108円で入手したもの。

この充電式アダプタは結構使い込まれている個体が多く、表面の“Nintendo GAME BOYTM”の文字が剥がれている物が多いのですが、今回ようやく幾分かマシな個体を入手することが出来ました。
ちなみに今回入手したものはゲームボーイに差し込むプラグが直線になっているので初期版です。後期版はプラグがL字型になっています。
DMG-03_2アダプタのお尻にはAC入力端子が付いていて、付属のケーブルを使ってAC電源を直接接続可能です。8時間充電で10時間使用可能
なお、このAC電源を繋ぎながらゲームをプレイすればACアダプタとしても使用可能であり、そのため初代ゲームボーイ用の純正ACアダプタは存在しません(ただし、後にホリ電気、現・ホリからACアダプタ単体も発売されました)。

DMG-03_3裏側。この部分にはフックが付いていて、腰のベルトなどに取り付けることが可能です。しかし、当時このフックを活用している人を見たことはなかったなぁ…。
解体はこの部分に付いている4つのネジを外すだけなので、いつもの様にこじ開けたり、Pカッターを駆使する必要は無いのでラクと言えます。ただし、ネジは特殊なタイプなので、専用のラインヘッドドライバーを使って緩めます。

自分はエンジニアと言う工具メーカーが発売している“DTC-27”というドライバーを使っています。と、言うかこのタイプのネジを緩められるドライバーはこれしか無いのではないでしょうか。

DMG-03_4これが中身を開けてみた様子です。外見の大きさに比べると中はシンプルな印象を受けます。
幼いころはこのサイズだったら単2かサブCのセルが内蔵されているのかと思っていました。しかし、実際には単3サイズのセルが4個組になっているものであり、これは意外でした。

 

 

DMG-03_5AC入力端子より見た内部基板です。トランスにはミツミ電機のロゴが見えます。やはり、ミツミ電機は任天堂の周辺機器ではおなじみの存在ですね。

 

 

DMG-03_6取り出した内部基板。トランスにはこの充電式アダプタの型番である“DMG-03”が書かれていますから、このアダプタのために設計された特注品なのでしょう。
トランスの他にはブリッジダイオード(東芝製1B4B41)抵抗だけのシンプル構造。定電流充電方式らしく、自動で充電が停止する回路などは一切搭載されていません。

 

DMG-03_7内蔵されていた充電式電池。モデルナンバーは電池が固定されていた両面テープとともに剥がれてしまったため読み取りできません。公称電圧は4.8Vであることがわかりますが、公称容量は読み取れませんでした。頭“60…”が見えますから時期的には600mAhのニカド電池であると推測されます。

 

DMG-03_8組電池を更に解体。紙筒に覆われた、単3サイズの電池が4個入っていました。特に右側の電池は液漏れが進んでしまったようで、外装がボコボコになってしまっています。

 

 

DMG-03_9プラス極の大きさやマイナス極底板の「(-)」表記の特徴から、これは三洋のカドニカOEMなのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか?

【解体】 SONY BATTERY PACK NP-1

NP-1_1当ブログで久々となる解体シリーズ。今回はソニーの業務用ビデオカメラなどで使われた大型のバッテリーパック“NP-1”を解体します。
このバッテリーパックはあまりにも大型のためか、家庭用では普及しませんでしたが、業務用では業界標準と言えるほど普及し、他社でこのサイズのリチウムイオン電池が製造されたほどでした。
なお、このバッテリーパックの開発元は三洋電機だと言われ、三洋カドニカブランドのNP-1も存在しています。

NP-1_2バッテリーパックの裏側です。端子はブラス・マイナス極に加え温度検出用と見られるT端子を備えた3端子になっています。
また、「83-03」という刻印があり、1983年3月製造であると思われます。

 

 

NP-1_3これが中身です。開け方としてはいつも通りPカッターを使ってバッテリパックの溝にそって根気強く削っていきます。
この電池は12Vなので、1.2V×10になり、10本のニカド電池が入っています。
まず上部に1本入っていて、残りの9本は下部に入っています。1列3本が紙筒に覆われており(後述)、それが3つで9本になるわけです。

NP-1_4上部1本の拡大です。電池にはT端子から伸びている部品が電池本体に巻かれています。恐らくはこの部品は温度センサー(サーミスタ?)と思われ、このバッテリーパックの温度監視はこの電池1本のみで行われていることがわかります。

 

 

NP-1_5更に上部をバラしてみると、上部1本の電池と9本の電池との配線間に四角い部品が繋がれています。これは恐らく自動復帰タイプの電流ヒューズ(サーキットブレーカー)であると思われます。

 

 

NP-1_6下部、電池9本の紙筒1個を剥がしてみました(上写真)。紙筒1本に3個の電池が直列で接続されており、それが3個で9個になっています。

 

 

NP-1_7中に入っていた単セル(写真右)。大きさは単2(写真左)と同サイズですが、一回りぐらい細身な直径になっています。調べてみましたが、現在このサイズの電池はニカド電池、ニッケル水素電池いずれも製造されていないようです。

 

 

NP-1_8マイナス極には『(-) JAPAN』という刻印があり、これは以前のカドニカにも見られた特徴ですから、やはりこれはカドニカだったりするのでしょうか…?

【解体】ソニー系ニカドバッテリーパック解体4連発

本ブログで久しぶりとなる解体シリーズは、ソニーのビデオカメラで用いられていた4種類のバッテリーパックを片っ端から解体してみました。ソニー純正のバッテリーばっかりを解体しても面白く無いので、ソニー以外の互換バッテリーを主に選んでみました。

●SANYO CADNICA NP-77H Battery Pack

nicadbattery_1まずは珍しい三洋電機のカドニカブランドであるバッテリーパック。型番はソニーと同様の“NP-77H”で形状もソニー純正品と同様で互換品ではない様子。仕様は6V 2400mAhでもちろん日本製
ちなみに、ソニーのベータムービーなどに用いられていた“NP-1”というバッテリーは元々は三洋電機が開発した経緯があるようで、このソニー系ニカド電池の開発も三洋電機が関わっていたのかもしれません。

 

nicadbattery_2中身はこんな感じです。赤い胴体のニカド電池が入っていました。このバッテリーパックは6Vですから、1.2×5で6Vになり、5本づつが並列に接続されています。
なお、このニカド電池は“4/5Aサイズ”と呼ばれるサイズです。

 

 

nicadbattery_3ニカド電池部分の拡大。液漏れは見られませんが、写真真中に見える電池が膨らんでいるように見え、電池が劣化していると思われます。
写真を撮るのを失敗してボケてしまい、見えにくいかもしれませんがマイナス極に『S』の刻印が見えます。多分、SANYOのSかな??

 

nicadbattery_4組電池を分解してみるとサーキットブレーカーもしくは電流ヒューズがセットされていました。ただし、以前本ブログで解体したことのあるニッケル水素電池を用いたタイプとは違い、温度ヒューズは搭載されていませんでした。

 

 

●FUJIX BATTERY PACK NP-77H

nicadbattery_5次は富士フイルムのビデオカメラなどで展開していたブランド“FUJIX”のバッテリーパックです。型番や仕様は前に紹介した三洋電機のものと全く同じで、生産国も日本です。

 

 

 

nicadbattery_6こちらは黄色い胴体のニカド電池が入っていました。こちらも5本づつのニカド電池が並列で接続されている点は同じです。

 

 

 

nicadbattery_7ニカド電池部分の拡大。こちらは液漏れして粉を吹いていました。これはいかにも使えそうにない印象を受けます。

 

 

 

●LPL NP-77SP BATTERY PACK

nicadbattery_8これまではソニーと同形状のバッテリーパックを分解してきましたが、これはカメラ用品メーカー“LPL”が発売していた、ソニー非純正の互換バッテリーパックです。
形状や端子は互換品らしく、ソニー純正品とは全く異なる構造。現在のように互換品だからと言って中国製や韓国製などではなく、ちゃんと日本製なのは凄いところです。なお、仕様は6V 2200mAhで前に紹介したNP-77Hと比較すると容量が若干少ない。

 

nicadbattery_9中身。黄色い胴体のニカド電池ですが、前に紹介したFUJIXブランドのものと比べてみると黄色が濃いのが特徴です。

 

 

 

nicadbattery_10ニカド電池部分の拡大。冒頭で紹介した三洋電機のNP-77Hの中に入っていたニカド電池と同様、マイナス極には『S』の刻印が見えます。もし、これが三洋電機製のニカド電池なら、互換品でも最終的には三洋電機が儲かっていたことになりますよね。
ちなみに電池自体には液漏れや膨らみは見られず、全く綺麗ですが、電池自体は劣化しているものです。

 

●SONY NP-65 BATTERY PACK

nicadbattery_11最後はソニー純正のNP-65というバッテリーパックです。このバッテリーの初期版は日本製でしたが、後期はインドネシア製になってしまいます。気になったので解体してみました。
なお、このバッテリーはこれまで紹介してきた3つの中で一番新しいもので、ソニーの純正マークも付いています。
仕様は6V 1500mAh。これは低容量(標準)タイプのバッテリーパックでこれまで紹介したバッテリーよりも厚みが薄いのが特徴となっています。

nicadbattery_12中身。黒い胴体のニカド電池が入っていました。こちらは単純に4/5Aサイズのセルを5個直列にしたのみの構造になっています。その為、容量が低く、厚みも薄くなっています。

 

 

nicadbattery_13ニカド電池部分の拡大。こちらは表立った特徴は無く、マイナス極にも刻印などが無いため、どこが製造しているのか推測することも出来ません。こちらも液漏れや膨らみは見られませんでしたが、電池自体は劣化していました。

 
さて、今回は4つのバッテリーパックを一気に解体してみましたが、いかがでしたでしょうか?解体して期待したのが“Panasonic”だとか “SANYO”とかのロゴが書いてある電池が出てくることだったのですが、やはり無地の電池ばっかりが出てきてどうも期待はずれだったような気がします。

【解体】 SONY BATTERY PACK NP-F530

NP-F530_13回目の解体となる今回はソニーのインフォリチウムLタイプバッテリーパック“NP-F530”です。過去の解体記事の全てがソニーのバッテリーパックだけですが、特に意味は無く、使えないバッテリーパックが何故かソニーだけが集まるという。たまには他メーカーのバッテリーパックも解体してみたいですね…。
写真のバッテリーパックはインフォリチウムLタイプのバッテリーパックですが、古いもののため表記が“infoLITHIUM”のみで「L」のマークがありません。

 

NP-F530_2今回解体するバッテリーは写真下のもの。写真上の抜け殻は以前“NP-F330”の時に比較のために分解したもので、今回解体するバッテリーよりも注意書き部分が黄色く、注意書きが多いので今回解体するバッテリーパックの方が古いと思われます。
ちなみにこのバッテリーパックには5ケタのロット番号が記載されており、このバッテリーではありませんがリコールで同タイプのリチウムイオン電池が回収されており、これから製造年月の読み方が発覚しています。

今回解体するバッテリーパックには“7A6EA”と書いてあります。製造年月はこの5ケタのロット番号の3ケタ目と4ケタ目です。3ケタ目が西暦下一ケタ4桁目が月で1~12月がA~Lまでのアルファベットに割り振られているようです。解体するバッテリーパックは“7A6EA”=“6”が1996年を指し“E”がAから5番目なので5月を指し、この電池は1996年5月製造の電池と読み取れる訳です。
同じ要領で新しい方のバッテリーパックも読み取ると、“7L7KQ”と書いてありますから、1997年11月製造の電池であると思われます。

NP-F530_3殻割りした様子。中にはソニー・エナジー・テック(現・ソニーエナジー・デバイス)の“US18650S(GR)”が入っていました。以前、分解した時に出てきた新しい方はパナソニックのCGR18650”が出てきましたので、同じバッテリーパックでも中身のセルはロットによって違うのでしょう。

 

NP-F530_4リチウムイオンタイプのバッテリーパックには通常、このような保護回路が内蔵されており、過充電や過放電にデリケートなリチウムイオン電池を監視しています。
リチウムイオン電池の製造メーカーでは保護回路を入れて使うことを推奨しており、一部店舗では保護回路を含まない、いわゆる“生セル”と言われる電池も売られていますが、そのような電池を扱う時は過放電や過充電に注意をする必要があります。

NP-F530_5基板内に回路が実装できなかったからか、ICが延長されて取り付けられていました。ちなみに、このICは以前分解した時には同じものが基板上に実装されていましたので、回路が高集積化されたのかと思われます。

 

 

NP-F530_6取り出した電池。今回この電池を解体したきっかけは充電しても極端に電池の寿命が短くなるというリチウムイオン電池にありがちの現象からです。取り出した電池の電圧を調べてみると片側が1.34Vでもう片側が3.73Vでした。どうやら、片側の電池が劣化していたようです。
内蔵されている電池は同ロットのセルのようですが、どうしてもこのような現象が発生してしまうようで、このような電池の寿命低下の原因の大抵はセルの劣化のようです。

NP-F530_7片側1.34Vの劣化セルを以前、本ブログで取り上げたことのあるSoshineのSC-S7での充電を試みてみます。液晶には『FAIL』と表示され、充電不可能でした。一応SC-S7にはこのように劣化セルの判別機能が付いています。
なお、もう片方の3.73Vの方は充電可能で“あきばお~”で売っていた18650電池でUSB給電できる電池ケースを使って携帯電話の充電をしてみると充電は可能でしたが、持ちが悪く片側程では無いものの若干劣化が進んでいるようでした。

【解体】 SONY BATTERY PACK NP-F330

NP-F330_1ソニー・インフォリチウムLシリーズのバッテリーパックである“NP-F330”です。このバッテリーパックは機器の付属品として付いてきたバッテリーパックのようで、容量も5.0Wh(700mAh)と容量が少なく、電池自体も軽量なのが特徴です。
今回のこの電池も以前紹介した“NP-S1”と同様、充電器で全く認識されなくなってしまったため、解体してみることにしました。

 

NP-F330_2バッテリーパックの裏側。種類はリチウムイオン電池。この形状のバッテリーパックはソニーが初めて採用したリチウムイオンタイプのもので、初めて対応機器において分単位で電池の寿命がわかるインフォリチウムシステムを付加し、インフォリチウムSタイプやMタイプのバッテリーパックが登場すると、この形状のバッテリーパックはインフォリチウムLタイプと名を変えることとなります。

 

NP-F330_3バッテリーパックを解体してみた様子。中には一般的な18650よりも細身な14650を搭載。どうりで軽いはずです。この14650というサイズのリチウムイオン電池もあまり市場には出回っていないサイズであるので組み換えは困難でしょう(組み換えする意味はないと思いますが)。
電池はソニー・エナジー・テック(現・ソニーエナジー・デバイス)製の“US14650GR”を搭載しています。

 

NP-F330_4中身の電池は激しく液漏れしており、端子を接続しているスポット溶接が取れてしまうほど腐食しています。こんな状態では充電器が認識できないはずです。

 

 

NP-F330_5左は一般市販されていた“NP-F530”を解体したもので、こちらにはパナソニック製の“CGR18650”が搭載されていました。ソニーのバッテリーパックでありながらも、ソニー純正の電池が搭載されていないのものもあったのですね。

 

 

今まではこのようなバッテリーパックの解体記事は「二次電池」のカテゴリーに分けられていましたが、今回の更新でカテゴリー「解体シリーズ」を追加し、その中にカテゴリーすることにしました。また、記事のタイトルも先頭に「【解体】」を入れてわかりやすくします。

【解体】 SONY BATTERY PACK NP-S1

NP-S1_1古いソニーのバッテリーパック。このタイプのバッテリーパックは8ミリビデオタイプの“ハンディカム”で使われていたもので、標準タイプはニカド電池を使用していましたが、今回紹介する“NP-S1”は上位モデルの高容量版であり、ニッケル水素電池になっています。
写真のこの電池はいくら充電器で充電しても充電されず、内部ショートを起こしているのかこの電池を充電しようとすると充電器が異常発熱する始末。使いものにならないので解体してみました。

NP-S1_2中身はこんな感じです。単3よりも直径が大きく、長さが短い電池が10本。このバッテリーパックは6Vですから、1.2×5で6Vになり、5本づつが並列で接続されていると思われます。
このサイズのニッケル水素電池は“4/5Aサイズ”と呼ばれるもので、現在でも入手できないことはないですが、1個600~700円程度の相場であり、組み換えを行おうとするとそれだけでバッテリーパックが買えるような価格になってしまいます。

NP-S1_3マイナス極には『HR』の刻印が見られ、三洋エナジートワイセル(現・FDKトワイセル)製と見られます。現在でも同社はこのタイプのニッケル水素電池“HR-4/5AU”を製造しているようです。
そもそも、このバッテリーパック自体、ソニー製造ではなく三洋製造だったのかもしれませんね。

 

NP-S1_4組電池を解体してみると、温度ヒューズ(写真赤丸)に加え、サーキットブレーカーもしくは電流ヒューズ(写真青丸)が5本単位で1個つづ付いており、厳重な保護回路です。
電流ヒューズ?サーキットブレーカー?は普通にハンダ付けで取り付けられていましたが、温度ヒューズはハンダの熱でヒューズ切れを起こす可能性があるからかスポット溶接で取り付けられていました。

 

NP-S1_5電池裏。定格は“6V 3200mAh”。計算すると単セルの公称電流は1600mAhというところでしょうか。
ニカド電池タイプのバッテリーパックは2端子ですが、ニッケル水素電池タイプのバッテリーパックはサーミスタ端子(温度検出用)が付いた3端子になっており、専用の充電器でないと充電できないようになっています(端子部分が“オレンジ色”になっており、充電器側の端子も同じ色のものでないと充電ができない)。