月別アーカイブ: 2014年5月

【解体】 SONY BATTERY PACK NP-S1

NP-S1_1古いソニーのバッテリーパック。このタイプのバッテリーパックは8ミリビデオタイプの“ハンディカム”で使われていたもので、標準タイプはニカド電池を使用していましたが、今回紹介する“NP-S1”は上位モデルの高容量版であり、ニッケル水素電池になっています。
写真のこの電池はいくら充電器で充電しても充電されず、内部ショートを起こしているのかこの電池を充電しようとすると充電器が異常発熱する始末。使いものにならないので解体してみました。

NP-S1_2中身はこんな感じです。単3よりも直径が大きく、長さが短い電池が10本。このバッテリーパックは6Vですから、1.2×5で6Vになり、5本づつが並列で接続されていると思われます。
このサイズのニッケル水素電池は“4/5Aサイズ”と呼ばれるもので、現在でも入手できないことはないですが、1個600~700円程度の相場であり、組み換えを行おうとするとそれだけでバッテリーパックが買えるような価格になってしまいます。

NP-S1_3マイナス極には『HR』の刻印が見られ、三洋エナジートワイセル(現・FDKトワイセル)製と見られます。現在でも同社はこのタイプのニッケル水素電池“HR-4/5AU”を製造しているようです。
そもそも、このバッテリーパック自体、ソニー製造ではなく三洋製造だったのかもしれませんね。

 

NP-S1_4組電池を解体してみると、温度ヒューズ(写真赤丸)に加え、サーキットブレーカーもしくは電流ヒューズ(写真青丸)が5本単位で1個つづ付いており、厳重な保護回路です。
電流ヒューズ?サーキットブレーカー?は普通にハンダ付けで取り付けられていましたが、温度ヒューズはハンダの熱でヒューズ切れを起こす可能性があるからかスポット溶接で取り付けられていました。

 

NP-S1_5電池裏。定格は“6V 3200mAh”。計算すると単セルの公称電流は1600mAhというところでしょうか。
ニカド電池タイプのバッテリーパックは2端子ですが、ニッケル水素電池タイプのバッテリーパックはサーミスタ端子(温度検出用)が付いた3端子になっており、専用の充電器でないと充電できないようになっています(端子部分が“オレンジ色”になっており、充電器側の端子も同じ色のものでないと充電ができない)。

単3形 アルカリ乾電池 LR6/1.5V

trialalkalinelr6_1九州や関東地方で“スーパーセンタートライアル”などの屋号でディスカウントストアを展開するトライアルカンパニーのアルカリ電池。
写真の単3アルカリ電池は4本59円という破格値でしかも税込価格というのだから驚きです。この電池の前に発売されていたのは、兼松“MEMOREX”ブランドの独自デザインを採用したもので、この電池はその電池の後継に当たり、兼松が供給していると思われます。

 

以前、本ブログでは兼松“MEMOREX”ブランドのアルカリ電池で一部ロットで中国製からタイ製(単3)/韓国製(単4)に変わったというのを紹介したことがありますが、今回のトライアルPB品のアルカリ電池では何か変化がないかどうかを確かめてみることにしました。

trialalkalinelr6_2今回はいきなりプラス・マイナス側からです。使用推奨期限「02-2019(2014年2月製造)」では、MEMOREXブランドで用いられているような絶縁リングが「」のものですが、使用推奨期限「04_2019(2014年4月製造)」ではローソンストア100で入手できる兼松のアルカリ電池と同じような「」の絶縁リングになっており、印字も同電池の特徴である月-年表示が“_(アンダーバー)”のものに変わっていました。

trialalkalinelr6_3左が使用推奨期限「04_2019」の新しいもので、右が使用推奨期限「02-2019」の古いものです。ラベルの貼り位置が異なっています。バーコードのコードは全く同じもので、ベンダーはトライアルカンパニーではなく、兼松(4959058)のものであり、供給元はやはり同社なのでしょう。

 

trialalkalinelr6_4今回は電池の外観が最後。単3はシルバーベースの青デザインで、他のサイズでは色が違うものになっています。写真上2本が「04_2019」の新しいもので写真下2本が「02-2019」の古いもの。前者が電池に光沢がありピカピカしている印象がありますが、後者のものはあまりピカピカしておらずくすんでいる印象があり、注意書きや『アルカリ電池』などの黒い印刷も薄いような気がします。ただ、これらの特徴はよく見ないとわからない違いで、殆どわからないと思います。

両者とも中国製で、輸入販売者は“(株)トライアルカンパニー”となっている。

VivaLife(ビバライフ) CR2032/LR44

vivalifebutton_1大手建材・住宅機器メーカーであるLIXIL系のホームセンター“ビバホーム”で売られているPBブランド“VivaLife(ビバライフ)”のアルカリボタン電池とリチウムコイン電池。
見た目は明らかに富士通的な感じのパッケージなのに色が違う!、という電池マニア的な視点でつい購入してしまいました。
ちなみに同ブランドのアルカリ電池20本入りはFDKの“TOPRUN V”をPB品としてパッケージングしたものになっていました。

vivalifebutton_2パッケージ裏。販売元はビバホームを運営している“株式会社LIXILビバ”という表記のみで、製造元や供給元は記載されていない。
だが、バーコードのベンダーがFDK(4976680)であることや電池自体にはしっかりとFDKと刻印があり、尚且つパッケージデザインが“Fujitsu”ブランドのものと激似であるので、供給元はFDKなのは、ほぼ間違いないでしょう。

 

vivalifebutton_3“Fujitsu”ブランドのものとどれだけ似ているかというと、こんな感じです。左が一般市販の“Fujitsu”ブランド、中がビバライフ、右が一部100円均一ショップで見られる“FDK”ブランドのものです。
ビバライフのものはパッケージ左上に『環境重視パッケージ』と書いてあるので、どちらかと言うとFDKのものよりかFujitsuのものをベースにしたデザインであることが言えそうですね。

 

vivalifebutton_4型番比較。FDKブランドは「CR2032C(B)」となっており、型番に付随している記号は無い。Fujitsuブランドは「CR2016C(B)N」のように“N”記号が付随、ビバホームPBは「CR2032C(B)VH」で“VH”記号が付随されている。この記号はやはり“Viva Home”なのでしょうね…。
FujitsuブランドやFDKブランドのものは原産国表示が“インドネシア製”のように日本語なのに対し、ビバホームPBは何故か“MADE IN INDONESIA”のように英語表記です。

vivalifebutton_5FujitsuブランドやFDKブランドのものは電池の種別により、パッケージの色が区別されていますが、ビバホームPBのものは区別はされておらず、全て黄緑色で統一されています。
ちなみに写真のLR44・2個入りはFujitsuブランドのものは台紙に印字してあるものですが、ビバホームPBは既に印刷されているタイプです(ただし、リチウムコイン電池は印字タイプ)。

HITACHI Lions SG SUM-3(SG)

lionssg_1日本のプロ野球チーム“西武ライオンズ”柄のマンガン電池。日立とのコラボ商品であるようで、日立の黒マンガン電池のブランドである“SG(Super Gold)”のロゴも表示されている。
なお、この電池は西武系の店舗で売られていたようで(ライオンズなだけに)、幼い頃に三軒茶屋のams西武(現・西友 三軒茶屋店)電池コーナーではなくおもちゃコーナーのレジ横で売られていた記憶がある。この電池を見た途端ブワーッと思い出して懐かしく感じました。

lionssg_2電池の側面。マンガン電池の液漏れ補償があった頃の製品で、期間は底面表示の製造日より2年。宛先は“日立家電販売株式会社 電池係”となっている。
一応、側面には日立マーク(亀の子マーク)付きの古い日立ロゴも申し訳程度に…。JISマーク付きで『C8501 M.D.B.』と記載されているので日立マクセル製と思われます。生産国は日本。この面には注意書きは記載されておらず、表側に記載されているものになっています。

lionssg_3プラス・マイナス側。刻印は「89-11」で1989年11月製造。プラス極の絶縁リングは「黒」で、これは当時発売されていた日立ブランドのマンガン電池である“SG”と同一であったと思います。
今回紹介したのは単3でしたが、同一デザインの単1と単2もあったと記憶しています。

LONG LIFE FUJI 1300 NOVEL UM-3

1300novel_1前回の記事で紹介した、旧・“富士通”ブランドの4AAの中に入っていた単3のマンガン電池です。富士電気化学(現・FDK)が富士通(Fujitsu)の前に展開していたノーベルブランドの電池ですが、これは同社の社名の一部である“FUJI”の名を冠した後期版であるノーベルの電池(FUJI NOVEL)です。
この電池は赤マンガンよりも低いランクの電池で、トランジスタラジオ製作キットなど付属品として付いていたことが多く、一般市販はされていない電池でした。

1300novel_2電池の側面。社名表記は“Fuji ElectrochemicalCo.”と富士電気化学の英社名での記載、“Made in Japan”で日本製です。
注意書きは英語表記のみで“CAUTION:MAY EXPLODE IF RECHARGED, OR IMPROPERLY INSTALLED.”と記載してあるのみです。

 

1300novel_3プラス・マイナス側。外装は一時期国内メーカーでも低ランク品として出回っていた紙巻タイプのもので、マイナス極も底板が無く亜鉛缶が直接見えているものです。前述の通り電池は4AAから抜き取ったものなので、ハンダ跡が見えます。
なお、電池本体には製造日などの記載が無く、製造日はわかりませんが、4AAの製造日が1986年7月製造であったのでその辺りに製造されたものではないでしょうか?

1300novel_5構造的にはFUJI NOVELではない旧世代の“NOVEL LONG LIFE”に似ている(写真は1981年10月製造品)。ノーベルブランド時代の4AAにはこの電池が入っていたようで、どちらの電池にも『LONG LIFE』の表記があるので“NOVEL LONG LIFE”→“FUJI 1300 NOVEL”だと思っているのですが…。

 

1300novel_4赤マンガン相当である2000シリーズは富士通ブランド時代は『』で色通り赤マンガン相当の電池でありましたが、ノーベル時代の2000シリーズは『』であり(写真右)、青が名乗れなかったので1000シリーズでは『』を名乗っていたのかな…??
写真の006Pタイプでは1000シリーズが“LONG LIFE”を名乗っていたのに対し、2000シリーズでは“EXTRA LIFE”を名乗っていたようですね。

富士通の4AA電池を分解してみた。

fujitsu4AA_1前回の記事では主にトランジスタラジオなどに使われていた積層電池(組電池)“4AA”の旧・“富士通”ブランドのものと新・“Fujitsu”ブランドのものを比較を交えて紹介してみました
今回は旧・“富士通”ブランドの4AAを3つ入手することが出来たので分解してみたいと思います。
なお、今回行う分解行為はメーカーが禁止している行為ですので、マネを行うのであれば(無いと思うけど)、自己責任でお願いします

 

fujitsu4AA_2底板を取ってみた。底板の材質は厚紙のようなもの。中には電池らしきものが見えます。

 

 

 

fujitsu4AA_3中身を引っ張りだしてみた様子。確かに単3が4本組になっているように見えますが、絶縁のためか周りが紙で覆われています。

 

 

 

fujitsu4AA_4紙を取ってみると、もちろん富士通ブランドの電池が…、ではなく、なんとノーベルの電池が出てきました。
この電池は1000シリーズの単3電池(1300)で、赤マンガンよりも下位ランクに属する(青マンガン相当)電池であり、主に機器の付属品として見られた電池です。しかし、富士通ブランドの4AAは赤マンガンではなくて、青マンガンが内蔵されていたとは。随分コストダウンされていますね。

fujitsu4AA_5電池の端子はリード線がハンダ付けで直接付けられている。この1300のマイナス極は亜鉛缶が直接見えているタイプでハンダが乗りやすい。この電池を選定した理由はコストダウンよりも、ハンダのしやすさだったのかもしれませんね。
電池同士はロウで固められている。このロウを取るには軽くライターで電池を炙り、ロウを溶かしてから素早くティッシュで拭くとうまく行きます。

fujitsu4AA_6しかし、富士通の電池からノーベルが出てくるとは思わなかったな…。
次回の記事ではこの電池の中に入っていたノーベルの電池を紹介予定です。

 

 

fujitsu4AA_7今回の記事はこれだけでは終わりません。分解するだけではなくて、電池を組み替えてみることにしました。今回組み替える電池はインドネシア製で定評の高い“Fujitsu”ブランドの黒マンガンを使います。このインドネシア製は100円均一ショップなどで売られている4本シュリンクパック品ではなく、8本のお買い得パックの中に入っています。

 

 

fujitsu4AA_8まず、おおまかに組んでみてハンダ付けします。元々入っていた電池には液漏れが無くリード線に異常はありませんでしたので、リード線はオリジナルのものをそのまま使いました。
なお、端子内部を溶かしてしまうのでハンダは素早く行いましょう。

 

 

fujitsu4AA_9オリジナルと同じようにロウで電池を固定。

 

 

 

fujitsu4AA_10端子(スナップ)を取り付けて、元通り紙でくるみました。ちなみに端子を取り付ける前にテスターで正しい電圧が出ているか調べてから付けると良いでしょう。

 

 

fujitsu4AA_11元通り、4AAの外装に入れて完成!
紙箱の4AAの場合は箱に入れるだけですが、金属外装の4AAの場合は金属缶がうまくカシメられないので、元通りにはなりませんでした。

Fujitsu(富士通) 4AA|6V FOR ELECTRONIC EQUIPMENTS

4AA_1かつてトランジスタラジオなどに用いられていた電池である“4AA”。これは内部で単3電池(AA)が4個入っている積層電池(組電池)となっています。
以前は各社がこのタイプの電池を発売していましたが、現在では電池4本を入れて4AA相当にできる電池ボックスが登場し、各社が生産中止になる中、松下(ナショナル)はこれを4AA電池ケース”と称し4AAの代替品として発売していました

そんな中で恐らく、日本で最後まで4AAサイズの電池を発売していたのはFDKで今回、同社の旧・“富士通”ブランド(以下、富士通ブランド)のものと現・“Fujitsu”ブランド(以下、Fujitsuブランド)のものを入手出来たので、比較を交えて紹介してみたいと思います。

4AA_2富士通ブランドの積層電池は箱物の電池がデザインで金属外装の電池がシルバーデザインでしたが、Fujitsuブランドになると全てグレーデザインのものに統一されています。その中で赤いラインが入っている電池が真空管ラジオ(B電池)用やトランジスタラジオ用などの積層電池で、黄色いラインが入っている電池が写真(フラッシュ)用の積層電池と用途により区別されています。

 

4AA_3側面。どちらともFDKの旧社名である“富士電気化学株式会社”の名義。記載の住所は同じもの(浜ゴムビル)ですが、富士通ブランドのものは東京03な電話番号なのに対し、Fujitsuブランドのものはフリーダイヤルのものに変わっています。
どちらもバーコードが印刷されており、富士通ブランドのものは8ケタのコードでFujitsuブランドのものは一般的な13ケタのコードになっています。ベンダーは8ケタのものは該当無し(廃止されたとみられる)、13ケタの方はFDK(4976680)でした。

4AA_4側面その2。富士通ブランドのものは“4AA|6V”という表記が大きいのに対し、Fujitsuブランドの方は小さく控えめに表示されています。どちらとも“Fuji Electrochemical Co.”と富士電気化学の英社名が記載、「MADE IN JAPAN」で両方共日本製です。なお、Fujitsuブランドの方は水銀0化されています。
ちなみに両者とも注意書きは不思議にも書かれていませんでした。

 

4AA_5底面。この面には製造日とみられる印字があり、富士通ブランドの方は「86-07(1986年7月)」、Fujitsuブランドの方は「99-04(1999年4月)」の印字があります。

 

 

4AA_6電池には“FOR ELECTRONIC EQUIPMENTS”、「電子機器用」と書かれていますが、具体的な用途が書かれておらず、トランジスタラジオ以外でこの電池がどのような機器に使われていたのかは不明です。

Novel 2300 イカ釣り専用高性能乾電池 SUM-3(F)

SUM-3(F)_2“Fujitsu”ブランドでお馴染みの電池メーカーFDKは昨年から『Find Individual Taste~個人の好みを見つけよう~』をコンセプトに多様化する生活シーンに最適な乾電池や充電池をわかりやすく提案し、個人の好みに合わせた電池(=F.I.T商品)を発売しています。
そのコンセプトを体現したのが以前このブログでも紹介したことのあるスマホ用アルカリ電池リモコン用アルカリ電池と言った“機能性電池”であります。

 

今年(2014年)6月にリニューアルされる“Fujitsu”ブランドの乾電池や充電池もこのコンセプトのもと、わかりやすい用途の電池を目指す意図があるようです。そんなFDKの戦略は昔からだったのか?ということで紹介するのが“イカ釣り用のマンガン電池”です。これはイカ釣りの集魚灯に用いられていたマンガン電池のようで、まさにイカ釣りを生業とする漁業向けとして出回っていたらしい知る人ぞ知る電池のようです。

SUM-3(F)_3未開封品のシュリンクパック。単3・4本組でシュリンクにはバーコードなどのラベルなども貼られていないことから、やはり、特定用途向けに出回っていた電池であることが推測されます。
ちなみに、電池は『Novel2300Novel2300』と交互に見えるように包装されており、ここらへんはさすが日本製の電池といえるでしょう。

 

SUM-3(F)_4電池の外観。まずはブランド表示部分。ブランドはFDK(当時は富士電気化学)が“Fujitsu(富士通)”のブランドを用いる前に使用していた“Novel(ノーベル)”ブランドを採用、ロゴの上には『SUM-3(F) 1.5V』と小さく型番の表記があります。
もう片面には“2300”の表示があり、これは2000シリーズの単3を表し、赤マンガン相当の電池であると思われます。どちらの面にも可愛いとは言えないリアルなイカの絵が書かれており、イカ釣り用の電池であることを訴求しています。

社名表記は“FUJI ELECTROCHEMICAL”と富士電気化学の英社名表記、「Made in Japan」で日本製です。

SUM-3(F)_5次に注意書き部分。大きく『イカ釣り専用高性能乾電池』と書いてあります。高性能乾電池とあるので、やはり赤マンガン相当の電池なのでしょう(黒マンガンは高性能乾電池)。
注意書きは「注意:ハレツの恐れがあるので、(+)(-)は正しく、充電をしないこと。」のみのシンプルな表記。なぜ“ハレツ”がカタカナなのかは不明。

 

SUM-3(F)_6プラス極はノーベル時代のマンガン電池での特徴であった周りがプラスチックのもの。左は同じく富士電気化学のOEMであったダイエーPBのマンガン電池(高性能、1977年12月製造)で、構造が全く同じです。

 

 

SUM-3(F)_1プラス・マイナス側。左はダイエーPB。刻印は“83-04”で1983年4月製造。旧・富士電気化学が「富士通」ブランドの電池に変えたのが1984年10月。これと同じデザインの電池が掲載されているブログに記載されている刻印が“85-01”であったという記録があるので、このイカ釣り用電池は同社の一部積層電池と同じように富士通ブランドを通らずにノーベルブランドであった可能性が高い??

 

なお、このイカ釣り用電池には現・“Fujitsu”ブランドのものの存在を確認しており、この電池には『FDK株式会社』という表記が見られることから、同社が現社名に変わる2001年頃までには存在していたのではと考えられます。

東芝電池 テレビ用イヤホン(黒)

tvearphone_2以前、“東芝電池”が発売していたテレビ用イヤホン。だいぶ前にドラッグストアで入手したものと記憶しています。
同じような例でFDK“Fujitsu”ブランドとしてイヤホンや配線器具等を発売していますが、電池と一緒のコーナーにこれらの商品を置いて欲しいという意図があってのことであると思われます。

 

 

tvearphone_3中身のイヤホン。至って普通な片耳のモノラルイヤホン。遠い場所からテレビを見るためのイヤホンということで3mのロングコード仕様になっています。

 

 

tvearphone_1台紙のみをスキャン。商品名は『テレビ用イヤホン(黒)』、仕様は“3.5φプラグ付き 長さ3m”。下に“東芝電池株式会社”と書いてあり、東芝電池が発売していたことがわかります。ただし、“TOSHIBA”のロゴマーク等はありません。

 

 

 

 

 

tvearphone_4なお、このパッケージデザインは以前、東芝ライテックが発売していた配線器具のパッケージデザインを踏襲したものになっています。
やはり、これらの配線器具のパッケージデザインと同一デザインにすることで配線器具と同じコーナーに置いてほしいという意図があったのでしょうか?
なお、写真のカタログ(1990年・冬)にはイヤホンは掲載されていませんでした。

 

tvearphone_5台紙裏。注意書きも全く無く、JANコードと生産国(中国製)のみで素っ気ない感じがしますね。ちなみにバーコードのベンダーは現在東芝電池の事業を引き継いでいる“東芝ホームアプライアンス(4904530)”のものでした(現在、同社は東芝ライフスタイルに社名を変更している)。

 

 

 

 

知らない間にユニークアクセス数が10万を達成しています。これも日頃からこのブログにアクセス頂く皆様のお陰であると感謝しております。まさかこんなアクセス数を想定しておらず、特に記念の記事は予定しておりませんでしたが、心持ち明日からは古い電池や特殊電池を多めな方向で行きたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。とは言え、予定なので思い通り行くかどうかわからない点はご了承ください。

MEMOREX Alkaline アルカリ乾電池 単3形/単4形

memorexalkaline_1ディスカウントショップやスーパー、はたまたホームセンターなどでよく見かける日本の総合商社“兼松”のアルカリ電池。兼松はかつてアメリカのメモレックスとの合弁であるメモレックス・テレックスを傘下に置いていた関係からか“MEMOREX”ブランドの電池の発売を開始、写真のデザインの電池は長年に渡り発売されています。
この電池は長年中国製のアルカリ電池でしたが、今回、単3がタイ製単4が韓国製になっていたので徹底検証してみたいと思います。

memorexalkaline_2パッケージ裏。上記1枚目の写真も左がタイ製(単3)、韓国製(単4)、右が中国製です。シュリンクはほぼ同様に見えますが、生産国違いでやはり製造元が異なるためか微妙にラベルの貼り位置や大きさが違っています。どれもバーコードのコードそのものは全く同じで、バーコードのベンダーは兼松(4959058)でした。

 

memorexalkaline_3まずは単4から紹介。上2本が韓国製で、下2本が中国製。中国製の方が金色の部分がピカピカしている印象を受けますが、韓国製の方は金色と言うよりかは濃い黄色になっており、そんなにピカピカもしていません。
色以外のデザインは両者とも同じですが、韓国製が『商品についてのお問いわせは~までご連絡下さい』という注意書きの下に“Made in Korea”と書かれていますが、中国製の方は注意書き上に“Made in China”と書かれています。

memorexalkaline_4プラス・マイナス側。左2本が韓国製、右2本が中国製です。中国製が絶縁リング「」でマイナス極に使用推奨期限が書かれているのに対し、韓国製のものが絶縁リング「」で電池側面に使用推奨期限が書かれた表記になっており、明らかに異なります。
使用推奨期限は韓国製が「06-2018」、中国製が「12-2018」となっており、5年期限と推測すると、それぞれ2013年6月製造と12月製造であると思われます。

memorexalkaline_5この使用推奨期限の印字、どこかで見たことがあるな??と思い、同じ韓国製の三菱電機ホーム機器“LR03(R)”ロケット“MEGACELL”単4の印字を比べてみると非常によく似ています。

 

 

memorexalkaline_6マイナス極の皮膜を剥いてみた。両者とも同じような黒の絶縁リング、ガス抜き穴も2つ穴タイプですが穴の大きさが違いますね。これはロット違いなのかな??

 

 

memorexalkaline_12ラベルを剥がしてみると“3E24G08”というロット番号が印字されていました。これは三菱電機ホーム機器“LR03(R)”にも印字されている、韓国の電池メーカー、ロケット製電池の特徴であり、この韓国製のアルカリ電池はほぼロケット製であることは確実であると思われます。

 

 

memorexalkaline_7次は単3です。上2本がタイ製で、下2本が中国製です。黄色の部分が濃くなっているのは単4と同様、こちらは生産国の表示は『LR6/1.5V 水銀0使用』という表記の真上に表示されており同じです。
デザインは金ベースに黒帯のデザインである、いかにもアルカリ電池らしいデザインは馴染みやすいデザインと言えますね。

 

 

memorexalkaline_8プラス・マイナス側。左2本がタイ製、右2本が中国製です。中国製が絶縁リング「」でマイナス極に使用推奨期限が書かれており、タイ製が絶縁リング「」で電池側面に使用推奨期限が書かれた表記になっている点は単4と同じ特徴です。
使用推奨期限は韓国製が「06-2018」、中国製が「10-2018」となっており、5年期限と推測すると、それぞれ2013年6月製造と10月製造であると思われます。

memorexalkaline_10単4と同じようにラベルを剥がしてみましたが、ロット番号の印字はありませんでした。ただし、絶縁リングは「」で同様です。
使用推奨期限の印字は生産国が違うためか、異なるものの、単4がロケット製であることや構造がほぼ同社製と同じことを考えるとこの単3はロケットのタイ現地工場であるRocket Thai”製であると考えられます。

 

ロケット・タイと言えば同社タイ製のダイソーの「Gigamax」やロケット自社ブランド「MEGACELL」のマンガン単4が某掲示板でも評価が高いことで知られますが、アルカリ電池の方はどうなのかが非常に気になるところではあります。

memorexalkaline_11おまけ。左からタイ製中国製(絶縁リング「」)旧・中国製(絶縁リング無し)。旧・中国製は使用推奨期限「10-2004(2002年10月製造?)」のもので生産国表記も一緒に印字されていました。
何しろこの電池は長年に渡り発売されている電池であるので、この間に製造元が変わっていると思われ、全てを追い切るのは難しいかと思われます。

 
今回紹介した韓国製とタイ製は使用推奨期限が同じ「06-2018」であり、この後のロットが再び中国製になっていることから、何らかの理由でいつもの中国の委託工場での生産が追いつかなくなり、一時的にロケットに委託することになったのでは?と思われます。
電池業界においてこのようなことは珍しいことではなく、最近では三菱電機ホーム機器が発売しているアルカリ電池“LR6(R)”で一部ロットが日本製になった事例や東芝の“アルカリ1”の単1や単2が一時的に韓国製になった事例があります。こういう面白さがあるので、電池コーナー巡りが止められないのですよw。