NATIONAL Hi-Top UM-3D

UM-3D_1松下電器産業(現・パナソニック)が発売していたマンガン電池である“Hi-Top(ハイトップ)”です。このハイトップは国産初の完全金属外装を実現した“ナショナルハイパー乾電池”の後継として1963年に発売したマンガン電池で同電池の2倍の寿命を実現し、大ヒットとなった電池です。
その後、1991年のマンガン電池無水銀化によりブランド再編が行われ“NEO(赤)”に変わるまで発売されていたロングセラー電池でありました。

 

UM-3D_2初代に当たる“NATIONAL”ロゴのハイトップにはナショナルマーク(Nマーク)の左右が“leak proof”となっている初期バージョンと、“long life”となっている後期バージョンがあります。
こちらの電池は“leak proof”となっていますから、初期バージョンであることがわかります。

 

UM-3D_3注意書き部分。と、言っても年代なのか注意書きの記載はありません。『\35.UM-3D』と価格および型番が表示されているのはこの年代ならではの電池と言える特徴でしょうか。
JISマークの認定番号は“690”となっているので、松下電器(当時)の辻堂工場で製造された電池のようです。この工場は1932年に岡田乾電池より譲り受けた工場で、2012年3月末に閉鎖されています()

UM-3D_4プラス・マイナス側。プラス及びマイナス極両方共に絶縁リングがあり、両方共「」となっています。電池の状態は非常に綺麗で、多少の膨らみがあり、缶の繋ぎ目が若干広がっていますが液もれは全くありませんでした。
マイナス極には「099」の刻印があり、“NATIONAL”から“National”に変わった年代を考慮すると1969年9月製造の電池なのではないかと思うのですが…。

UM-3D_5これは昭和45(1970)年9月当時のナショナル乾電池のラインナップです。本記事で紹介した“UM-3D”も掲載されており、価格も正価35円で一致しています。以前、本ブログで“UM-2”という“D”符号が無いハイトップを取り上げたことがありますが、恐らくは黒マンガン相当に当たるネオハイトップが登場し“N”符号が付けられたのに対し、旧来のハイトップには新たに“D”符号が付けられたのではないかと推測されます。従って、同符号が無いハイトップは最初期ロットなのではと思われます。

 

ちなみにこのカタログには超絶レアな“ナショナルマロリーアルカリ乾電池”の単5(AM5H)が写り込んでいます。当時発売されていた“トランジスタ用特単5(UM-5T)”が正価20円でアルカリが5倍に当たる正価100円ですから、実物は多分自分が生きてるうちに見れるか見れないかの電池じゃないかなぁw。

UM-3D_6ようやく初代“leak proof”表示のハイトップ単1から単3までが揃いました。“D”符号無しの最初期版まで集めるとなると大変そうな感じがしますが…。

 

 

 

【参考文献】
茅ヶ崎市
辻堂駅西口重点整備地区整備計画書【改訂版素案】
平成18年度~平成46年度

茅ヶ崎市, 2014年9月, p43

★関連記事
NATIONAL Hi-Top UM-1D/UM-2
→本記事と同じく“leak proof”表記の初代ハイトップの単1と単2を取り上げた記事。

NATIONAL Hi-Top UM-3D」への3件のフィードバック

  1. kazurou

    なんか万博の匂いがする・・・
    当時、大阪万博の公式ガイドにナショナル黒の広告が出ていましたね、
    当時でも、ガス器具の点火とかでマンガン電池が使われてて、
    アルカリ電池は高級なイメージがしていました、

    石油ストーブにも使われていたし、
    黄金カイロの点火用にも使われ、
    あと時計とかでこれよく使っていました、
    大抵の用途、大抵のものはナショナル赤でしたね・・・
    ハイトップの名前は変わっても、パナソニックのマンガンはいまだに当時のものを引き継いでいますね。

    返信
  2. 匿名

    お久しぶりです。
    以前に、電池の刻印でコメントした者です。
    凄く綺麗な状態ですね。
    099の刻印ですから、1969年9月製造ですね。
    ハイトップは、現存多いですが、
    黒のネオハイトップは、初期のは、現存してないのでしょうか?

    返信
    1. みはりん 投稿作成者

      コメントありがとうございます。
      ネオハイトップは本記事のカタログに掲載されている“leak proof”と記載された初期バージョンのものが現存数少ないのではないでしょうか。自分が電池コレクションを長年してきた中でも見たことがありません。この後の“long life”のバージョンであれば何回も見かけたことがありますが。
      ここの事情に関しては、黒マンガン(超高性能)電池の認知がされていなかったことによる理由があると考えています。この頃の黒マンガンは東芝の初代キングパワーUに関しても同様で、こちらも滅多に見かけません。

      返信

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