SANYO カドニカ常備灯 NL-E6F

NL-E6F_1今は亡き三洋電機の“カドニカ常備灯”・NL-E6Fです。この製品は現在は生産完了していますが、現在でもパナソニックのホームページ上で商品概要が見れ、“三洋のブランドです”と書いてあります。
カドニカは1962年に三洋電機が発売した充電式ニカド電池の名称で、当初は電池単体では売れないと判断、1963年にカドニカラジオという同電池を内蔵した充電式ラジオを発売。この常備灯もこの系譜にあります。

NL-E6F_3常備灯の背面。プラグは折りたたみ式。スタンドがしまわれており、引き出せば自立可能だったりします。
カドニカの名の通り、内部にはニカド電池が内蔵されており、『ニカド電池はリサイクルへ』との表記がありますが、事実上分解できるような構造になっておらず、内部の電池だけを取り出すことは出来ません。廃棄・電池リサイクル時は本体ごと販売店へ返却するということなのでしょうか。

NL-E6F_2スタンドで自立させ、電球を点灯させたところです。コンセントを外した状態で「入・充電・停電灯」の位置にすれば点灯させることが出来ます。懐中電灯では無く、あくまで常備灯なのでそんなに明るくはありません。
連続点灯時間はカタログ値で約40分となっています。この点灯時間は内蔵電池の消耗状態でも若干の上下がありそうです。

 

NL-E6F_5コンセントに差して充電中。充電するには「入・充電・停電灯」の位置にしてそのままコンセントに差し込みます。そうすると、電球の光が消え、正面左下の充電表示ランプが点灯し充電が始まります。
停電が起き、コンセントへの電源が絶たれると自動的に常備灯が作動する仕掛けになっています。この構造上から、コンセントに差した状態で電球を点灯させることは不可能で、いわゆるナイトライトなどの代わりとして使用することは不可能となっています。

充電時間は36時間常時充電式常備灯となっているため、充電表示ランプが消えることはありません。すなわち、コンセントに差している時は常時充電表示ランプが点灯している状態となります。

NL-E6F_4電球は前面のカバーを上に引き上げることで交換できます。三洋電機のカドニカライトでは専用の豆電球を使用しているタイプもありましたが、このカドニカ常備灯では一般的売られているネジ式の“2.5V 0.3A”の豆電球が使用可能です(参考商品)。
2.5V 0.5Aの豆電球でも使用可能でしょうが、0.3Aタイプでもあの明るさだったので、0.5Aタイプだと若干暗くなってしまいそうです。

 

NL-E6F_6内蔵されていた電池を見てみたいので分解してみました。ちなみに、分解は背面上部にある2本のほかにラベル下に1本が隠されており、ラベルを剥がさないと分解できない構造になっています。
ラベルを剥がすと剥がし跡が付いてしまうのでメーカー保証が効かなくなる可能性がある他、ラベル上にも“分解や改造しない。”という項目もありますのでマネしない方が無難かと思われます。

 

NL-E6F_7裏ぶたを開けてみたところです。トランス・抵抗・電解コンデンサ・ダイオード・トランジスタがそれぞれ1個づつ付いているだけのシンプルな回路です。電解コンデンサも三洋電機製が使われており、なかなか芸が細かいですね。ちなみに現在、三洋電機の電解コンデンサ事業は元々のOEM元であった“サン電子工業株式会社”に移管されています。

 

NL-E6F_8基板裏です。商品名通り、三洋のカドニカ電池が内蔵されており、“N-270AA”という1.2V 270mAhの電池が2個装着されていました。
スイッチの接点も基板上にあり、コストダウンが図られていることがわかります(つまり、部品としてのスイッチが基板上に無い)。接触不良時のメンテナンスは楽そうです。

 

NL-E6F_9現在、パナソニックの商品情報ページには価格が表示されていませんでしたが、2000年秋冬号の三洋電機のカタログに掲載されていました。
当時の標準価格は3500円(税別)で結構高価な常備灯だったのですね。やはり、充電式だったからなのかもしれません。

SANYO カドニカ常備灯 NL-E6F」への7件のフィードバック

  1. yohibusi

    これだけコストダウンに走っているであろうこの機種でも自社コンデンサー使用なのですね。
    ちょうど10年ほど前の電子工作界隈では三洋のOSコンは割と使われていたみたいなのですが。ライバルだった?松下の電解コンデンサーは古いオーディオなどの場合、大抵地雷と化しているのでいい記憶がありません… 
     
    こういう組み込み電池やパック電池のセルにちゃんと印刷があったりすると嬉しいのですがどうでしょうか。

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    1. みはりん 投稿作成者

      自分の場合、松下(パナソニック)の電解コンデンサで痛い目にあったことはありませんねぇ…。どちらかと言うと、徒然ブログの方でも書きましたが、一時期(90年代?)の四級塩電解液を使っていたとみられるニ◯ケミ製の電解コンデンサが古いポータブルオーディオで必ずと言っていいほど漏れており、嫌というほど痛い目にあった記憶がありますね。ちなみにOS-CONに関してはちゃっかりと三洋電機(=パナソニック)が事業を継続していたりします。

      確かに、内蔵されているセルにブランドとか社名が記載されていると嬉しいですね。分解した甲斐があった的な…?交換する時も型番がわかるので便利なんですけどね。

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  2. RQ-SX40

    カドニカ常備灯やカドニカライトのようにカドニカ電池の交換を考慮していない設計の場合、保守部品として電池だけの購入が可能かどうかが気になります。

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    1. みはりん 投稿作成者

      電池のみの購入は出来ないでしょう。恐らくですが、メーカー修理対応だと思いますよ。
      最近の機器になると、充電式電池リサイクルのため、廃棄時に電池のみを取り出せる機種が多くなっているので交換できるものも多いようですが。

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  3. panda43

    我が家ではNL-E4というさらに古いものを現在も使用しています。
    中身は改造して電球は中身を割ってLEDと抵抗を仕込んでLED 電球にして
    3.3vの昇圧回路を入れて20時間以上点灯するようにしました
    しかし、この常備灯の回路は非常によく考えられていて、最低限の部品で
    構成されていて充電時の電流でLEDも光らせています
    そのため電池にも交流がかかっていて最初は悩みましたがダイオードで
    何とか問題を回避しています。
    昔の人は最低限の部品ですごいものを作っていたんですね~~~感心します。

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    1. みはりん 投稿作成者

      コメントありがとうございます。
      確かにこれは最低限の部品で構成されていますね。定電流充電であれは半波整流でも十分ですから。
      メンテしやすい点でも、助かります。

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