SONY PHOTO 写真用/アルカリ乾電池 単3形 LR6/AM3(P)

ソニー(ソニー・エナジー・テック)がかつて販売していた写真用のアルカリ電池です。1980年代、ヘッドホンステレオ普及で広がった音楽用アルカリ電池に継いで多かったのが、写真用フラッシュ(ストロボ)や8ミリカメラの急増に対応した写真用アルカリ電池です。
今回紹介するソニーの他にかつて当ブログで紹介した富士電気化学のもの、そして日立マクセル(現・マクセル)も写真用アルカリ電池を発売していたことがあります。

電池の外観です。大きい“SONY(R)”ロゴの下に虹色な帯の上に“PHOTO”の文字が記載されている象徴的なデザインとなっています。背景は金色だったと思われるのですが、液漏れが外装に広がっている影響からまるで表現できない色に変化してしまっています。
注意書きは日本語と英語による表記で、日本語表記の方が多めの注意書きです。社名表記は“SONY ENERGYTEC INC.”でソニー・エナジー・テック時代の製品となります。原産国は“MADE IN JAPAN”で日本製、JISマークに“C8511 284007”という表記が見られますからソニー・エナジー・テックが自社製造していたものとなります。同社製を示す略号として“S-K”がお馴染みですが、特にこの電池に略号などは見られません。

外装は金属外装でもラベル外装でも無く、充電式電池に使われているようなチューブ外装となっていました。この外装は見た目に切れ目が見られないのがポイントで、当時のソニー自社製アルカリ電池に見られた特徴のようです。
かつてソニーが発行していた技術情報誌「DIGIC」に掲載されていたアルカリ電池製造工程の紹介では“化粧チューブ”という記載があり、チューブ外装であったと示唆される表現があります。

なお、注意書きの全文は以下の通りです。

<ご注意>この電池は充電式ではありません。充電すると「液もれ」「破損」
のおそれがあります。 「はれつ」「液もれ」のおそれがありますので
●(+)(-)は正しくお入れください。●新しい電池と使用した電池をまぜて使わ
ないでください。●この電池と他の種類の電池をまぜて使わないでください。
●「ショート」「分解」「加熱」「火に投入」はしないでください。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは無いタイプです。外装チューブがマイナス極底板ギリギリまで被せられており、これなら絶縁リングは不要でしょう。マイナス極底板は「◎」となっていて、そこに製造日が刻印されていました。
この2本の電池は製造日が異なっていて「88-02(1988年2月)」と「89-11(1989年11月)」のほぼ1年違いの電池です。

【参考(引用)文献】
ソニー株式会社 広報室(1990)
ソニーの工場を訪ねて
コードレス製品のエネルギーを作る「ソニー・エナジー・テック」
『DIGIC』1990.4 Vol.15, P3-6

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FUJI NOVEL PHOTO 写真用アルカリ・マンガン電池 LR6(AM3)
→本記事と同様の趣旨で発売された写真用アルカリ電池を紹介した記事で、こちらでは富士電気化学(現・FDK)による“FUJI NOVEL”ブランドのものを紹介している。

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