古河コラム電池

column_1古河グループの蓄電池メーカー“古河電池”のニカド電池『古河コラム電池』です。古河電池のカタログによるとコラム(COLUMN)とはエネルギーの柱を意味するニックネームのようです。
今回は新品未開封らしきものを入手。このブログのために開封・検証してみました。パッケージは写真の様な感じで、「古河コラム電池」とは書いてあるものの、ニカド電池とは書かれていません。英語表記では“FURUKAWA COLUMN(Ni-Cd) BATTERY”と書いてあり、ニカド電池であることがわかります。

column_2電池の外観。電池にはMFR:THE FURUKAWA BATTERY CO., LTDと表記、製造は古河電池だが、LICENSER:SONOTONE CORP.と書いてあり、SONOTONEというメーカーのライセンスを取得して生産していたようです。
このSONOTONE社はネット上で検索すると、かつてアメリカに存在した補聴器メーカーのようで、ニカド電池も製造、ACプラグインタイプのニカド電池も発売していたようです。同社は60年代後半に電池事業から撤退しているようです。

また、電池には公称電圧表記のみで公称電流が表示されていません。しかも、電圧も1.25Vという現在のニカド電池の公称電圧(1.2V)とは違います。ただこれはパナソニックAIS社のホームページ社史上で見れる初代パナニカらしき写真にも1.25V表記で記載してあり、初期のニカド電池では1.25V表記であったようです。従って、この電池は1970年初頭頃の電池だと考えられる??

電池自体には「5QMQP」の印字があるが、これが何を示すのかは不明。電池上の「Furukawa」ロゴも何か古さを感じさせる。古河電池でお馴染みのブランド「FB」も一応健在(写真下)。

column_3プラス・マイナス側。マイナス側はともかくとして、プラス側が珍しい構造になっている。プラス突起の周りは樹脂?で固められていて、突起も低い。これは機器によっては相性がありそう。

 

 

column_4電池自体に液漏れも見られなかったため、テクノコアの充電器TC-S40で充電してみました。写真左上のスロットに入っている電池はプラスの突起が低すぎて充電器の端子に届かなかったため、針金を入れて充電しています。

電池があるということは多分、この電池専用の充電器もあるのだろうがそれも見てみたいような感じがしますね。

この記事とは関係ないが、古河電池は社名に“電池”という名前があるものの、蓄電池のみで一般電池は発売していない。これは同じ古河グループにはFDKが存在しており、同社と事業がバッティングしてしまうためと考えられる(逆にFDKは蓄電池を取り扱っていない)。

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古河コラム電池」への4件のフィードバック

  1. RQ-SX60

    大学にあった古い化学の辞典にはニカド電池の化学反応上の電圧は1.25Vでした。
    同じくアルカリ・マンガン電池も反応上では1.3Vとなっています。
    なお、それぞれ使用する電解液は水酸化カリウムとなっていました。
    計算上の電圧であって、実際は異なるということみたいです。

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    1. みはりん 投稿作成者

      なるほど。そうなんですね。
      本家電池コレクション様で見れる初期型のリチウム電池(LR-C)も公称電圧は3Vでなく2.9V表記ですが、こういった電圧表記はどこで定めているのかが気になる所ではありますよね。

      返信
  2. 和郎

    アメリカの電灯線直刺し電池、容量は少なそう、
    電池のほかにプラグ・充電器も余計にスペース食うんだから、
    でもこのころにすでにUSB差し込み型電池の基礎ができていたのはすごいよな

    返信
    1. みはりん 投稿作成者

      ナショナルも単1・4本サイズのACプラグインタイプの充電池「パナニカパック電池」が発売されていたことがありますが、これが1980年代なので、1960年にこのタイプの電池が存在していたこと自体が凄いと思います。

      返信

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