リサイクルアルカリ乾電池 単3形アルカリ乾電池10本入り

今回は電池コレクターの間で知る人ぞ知る“リサイクルアルカリ乾電池”を紹介します。これは福岡県に所在する特定非営利活動法人(NPO)“夢つむぎ”が販売するアルカリ電池で、使用済みのレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)より回収されたアルカリ電池を電圧チェックの上リパックしたものとなっています。
パッケージ上では残量70%に当たる1.45Vの電圧が残っているものを選別し、出荷しているようであります。

パッケージです。表には大きく“リサイクルアルカリ乾電池”の記載があり、目立ちます。トップの写真を見ればわかりますが電池は同柄の電池で纏められています。が、性質上使用推奨期限や製造日はバラバラなようであります。
パッケージ上の製造元は“特定非営利活動法人「夢つむぎ」”となっています。なお、バーコードの事業者名は無効登録となっていて、現在は取り消しされている?みたいです。

では、当記事のメインイベント、中の電池を種類別に紹介していきたいと思います。パッケージからは上半分絵柄が見えますので絵柄が違う数種類の電池を購入してみました。いつもよりちょっと長めの記事になると思いますので、覚悟してご覧いただければと思います。


★単3形 アルカリ乾電池(緑) その1
鮮やかな緑が特徴的なアルカリ電池。全体的にピカピカしている外装で、なかなかカメラで撮影しにくい厄介な電池です。
注意書きは日本語と英語の2ヶ国語表記、生産国は“MADE IN JAPAN”で日本製になっています。大半が濃い緑色だったのに対して、1つだけ薄い緑色の電池が混ざっていました(写真上)。フォントも前者がナールなのに対して、後者がスーラとなっています(専門的な話でごめん)。

プラス・マイナス側。絶縁リングは無いタイプです。マイナス極の印字は“0PI02”や“3PM11”といった感じの明らかに使用推奨期限では無いもの。このロット番号を解析すれば製造日までは解析できそうな感じではありますが…。
こういったOEM向けの電池で怖いのは製造日が特定できない理由から、知らない間に古い電池を使っていて液漏れに遭遇するというトラブルがあることだと思います。

プラス・マイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は4つ穴タイプ。紫外線硬化樹脂が見えないものの、パナソニック製のものに似ているような気がします…。底板がザラザラではないことや絶縁リングが無いことから、FDK製では無いと思います。

 


★単3形 アルカリ乾電池(緑) その2
概ね、上で紹介した電池と同じっぽく見えるのですが、プラス極あたりにある筋のパターンが異なっているバージョンです。電池上部、“水銀0使用”の表記隣に『FS』なる謎の記号が見られます。これはこの電池が“写ルンです”に多く入っていたことに関係しているようですが…。
生産国はかなり珍しい“MADE IN INDIA”でインド製。この辺りで何処のOEMかはわかってしまいそうな感じがします。注意書きは日本語と英語の2ヶ国語。その1と同じ感じですね。

プラス・マイナス側。やはり、絶縁リングは無い。印字も“1SD08 DM2”や“2SD01 JF1”と言った製造日が特定できないロット番号での記載となっています。写真右の電池はインド製でありながらも印字では無く、刻印での表記になっています。
これはインド製ということなので、かつて三洋電機が発売していたアルカリ電池と同じ製造元だと思います。印字最後に3桁の特定ロット番号が記載される点も似ています。

ラベルを剥がしてみると、ロット番号の印字や刻印は見られなかったものの、電池には筋のような模様が見られました。これは珍しい特徴だと思いますね。

 

 

プラス・マイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は4つ穴タイプです。写真でもはっきりと確認できますね。かつて、当ブログで紹介した三洋電機のインド製アルカリ電池も同じ4つ穴タイプだったみたいですね。これは多分ビンゴでしょう。

 

 


★SAFENERGY(R) ALKALINE
オーム電機の“Vアルカリ乾電池”を製造していることで知られる“Fujian Nanping Nanfu Battery Co., Ltd.”製のアルカリ電池。かつては同じ絵柄で“EXCELL(R)”ブランドを名乗っていましたが、何故かブランドが変わってしまっています。同じブランドでアルカリ電池を発売していた某メーカーに訴えられたのかもw。
注意書きは英語のみです。

 

プラス・マイナス側。やはり、絶縁リングは無いタイプです。Vアルカリ乾電池など、同社製のアルカリ電池には絶縁リングが付いているタイプが多いのですが…、謎です。
この電池では普通に使用推奨期限が印字されるタイプなのですが、マイナス側下に印字されるタイプマイナス極に印字されるタイプの2種類が確認できました。前者は「07-2019など、後者は「04-2023」ロットのみでした。

外装ラベルを剥がしてみました。何やら印字らしきものが見られますが、滲んで見えません。インクによる印字タイプは新鮮なうちに見ないと滲んでしまうのでしょうかね…。

 

 

プラス・マイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプです。ここに至るまでの全てが4つ穴タイプだったので、なんだか2つ穴が懐かしく感じてしまいました。

 

 


★ALKALINE BATTERY LR6(白文字)
黒いボディが特徴的なアルカリ電池で、こちらはロゴや注意書きが白い文字となっているバージョンです。“EASTMAN KODAK COMPANY”の表記があるので、コダックの使い捨てカメラに入っていた電池であると推測できます。
Made in U.S.A.”となっておりアメリカ製。注意書きは様々な言語8ヶ国での表記。一番最後には日本語での注意書きも見られます。実はこの電池、バージョン違いを当ブログで紹介しています。

使用推奨期限の表記は様々で「02D2004」のようなロット番号みたいな表記のものや(2004年2月を表している?)、正直に「08-2006」と記載してあるバージョン、プラス極側に黄色い文字で「09-2011」と記載してあるバージョンがありました。
今回は表記の違うこの3バージョンの電池を見てみます。

 

各電池のプラス・マイナス側です。マイナス極は左から「02D2004」「08-2006」「09-2011」となっています。写真では見えにくいかもしれませんが、「02D2004」と「08-2006」はパナソニック製アルカリ電池で見られる“紫外線硬化樹脂”が見えます。

 

では、ラベル剥がしです。並べている順番は上記と同様。「02D2004」と「08-2006」は似たパターンでの印字で、前者は“033A2”の、後者は“208B3H”の印字が見られます。
仲間はずれは「09-2011」。ロット番号が印字される向きが異なっていて2行の印字パターンになっています。1行目は“25406 2”と書いてあるのが読めますが、2行目は文字がかすれて読めません…。

マイナス極の拡大です。「02D2004」と「08-2006」はマイナス極のミゾに流し込まれた鮮やかな“紫外線硬化樹脂”が見えます。これはパナソニック製で間違いないでしょう。
一方「09-2011」は樹脂無しのガス抜き穴が4つ穴タイプ。明らかに樹脂は意図的に流し込まれていないのでしょうが、これだけ製造元が異なるのでしょうか…。謎です。

 


★ALKALINE BATTERY LR6(シルバー文字・中国製)
前記と同じコダックのアルカリ電池ですが、ロゴや注意書きがシルバー文字になっているバージョンとなっています。また、“Made in China”で中国製となってしまいました。タイトルを「シルバー文字・中国製」としたのはアメリカ製にもシルバー文字バージョンがあったからですね。注意書きは日本を含む8ヶ国での表記なのは同様です。

 

プラス・マイナス側。ここまで紹介した電池で初の絶縁リング付き。「」の絶縁リングが見えます。使用推奨期限は「10-2015」となっていて、アメリカ製の後継がこの電池であることがわかりますよね。
ちなみにこの電池、ワタシが使ってきた中で非常に液漏れしやすいと感じた電池です。個体差もあるとは思いますが、使う時はくれぐれもご注意下さい。

外装ラベルを剥がしてみました。プラス極側に2行に渡ってロット番号らしき印字が見えます。“XUNH 4 221652”と印字してあるようです。このパターンの印字は始めてみました。

 

 


絶縁リングとプラス・マイナス極の拡大です。絶縁リングは黒い色のリングで、切り欠きを下に置いた状態で上に「40」の刻印があるタイプです。一方で、マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプとなっています。


★Kodak Alkaline Battery AA LR6
最後に紹介するのは普通に“Kodak”ブランドを使っているアルカリ電池です。同じ絵柄の電池で“Made in Belgium”のベルギー製“Made in China”の中国製となっている2種類が確認できました。
実は当ブログでは同柄のコダックアルカリ電池、ベルギー製を紹介したことがあり、これはパナソニックのベルギー製と同じでは?という結論が出ているのでここでは中国製を中心に検証していきます。

プラス・マイナス側です。ベルギー製(写真右2本)のものは、マイナス極に使用推奨期限が印字してありますが、中国製のものプラス極に使用推奨期限が印字してあるのが特徴です。
一見、中国製が「11-2014」ベルギー製が「01 2016」となっていますから、ベルギー製が後期かと思いきや、「06-2017」な中国製が存在していた辺り、混在だったのでしょう。

 

外装ラベルを剥がしてみます。今回は中国製から「11-2014」と「06-2017」の外装を剥がしました。理由は前者が絶縁リング無しだったのに対し、後者が黒い絶縁リングが付いていたからです。
前者は2行で大きく“CSME10  252308”の印字、後者は残念ながらかすれて読めませんでした。傾向的には小さい文字の2行に見え、「シルバー文字・中国製」と同じに見えますが…。

まずは絶縁リングが付いていなかった「11-2014」のプラス・マイナス極です。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。

 

 


次に絶縁リングが付いていた「06-2017」のマイナス極です。この個体は1本しか入ってなかったので、残念ながらマイナス極のみです。絶縁リングは黒いリングで切り欠きを下に置いた状態で上に「双 5 鹿」の刻印が見られました。“PAIRDEER(Zhongyin (Ningbo) Battery Co., Ltd.)”製の電池であると思われます。プラス極に使用推奨期限が記載されているパターンは「11-2014」と同じなので、こちらも同じ製造元なのかもしれませんね。


おまけ。ベルギー製の電池が1本お漏らししていました…。箱にもしっかりお漏らし跡が付いています。


以上、いかがだったでしょうか。久しぶりにここまで長い記事を書いたような気がします。今回は関連記事のリンクを貼るととてつもなく長くなりそうになってしまうので、割愛しますね。記事中のリンクを参照いただければと思います。
かつて当ブログ名物だった“まとめシリーズ”が復活したような記事でしたね。今後もこういったまとめ記事を展開していきたい所ではありますが、何しろ時間が…。今後ともマイペースに更新していきますので、よろしくお願いしますね。

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