GP SUPER ALKALINE BATTERY 910A LR1 (アルカリ乾電池 KEEPMAX 単5形)

均一ショップ“ダイソー”で売られる唯一の単5アルカリ電池です。ダイソーで販売される唯一のGPブランドなアルカリ電池でもあります。かつてはGPブランドでのアルカリ電池も存在していましたが、現在はマンガン電池でのみGPブランドを展開しています。
さて、この電池当ブログで紹介したことが無いと思っていたのですが、実は紹介していました。せっかく写真を撮ったので再度紹介してみたいと思います。

パッケージ。中に入っている電池はGPブランドとなっているのですが、パッケージ上ではかつてダイソーで発売していたKEEPMAX アルカリ乾電池”として扱われています。しかし、中の電池がKEEPMAXだったことは今までありません。
商品名は「電池-134」で型番は「A-18-P10」。社名表記は“株式会社 大創産業”となっていて、バーコードの事業者名も同社のものとなっています(4984343)

電池の外観です。デザインはまんまGPのアルカリ電池と言った感じのもの。これはGPの“SUPER ALKALINE BATTERY”というブランドのアルカリ電池ですが、これは旧デザインであり、現在は新デザインとなっています。もしかしたら、ダイソーが旧デザインのまま作らしているオリジナルなのかも。
注意書きは英語のみで日本語はありません。生産国は“Made in China”で中国製です。

プラス・マイナス側です。絶縁リングはありません。単5のアルカリ電池で絶縁リングがあった例は無いと思われますが、松下電池工業(現・パナソニック)が自社製造していた時代にはマイナス極の溝に絶縁用の樹脂を流し込んだ「紫外線硬化樹脂」を採用していた例がありました。
使用推奨期限は「12-2023」。5年期限で2018年12月製造の電池であると推測されます。

外装ラベルを剥がしてみました。GP製アルカリ電池でよく見られる、上アルファベット+数字6ケタ下数字6ケタのパターンのロット番号が見られました。“JEMA02 231125”というレーザー刻印が見られます。
そう言えば、この間発見した中国製な富士通ブランドの単5アルカリ電池でも同じような刻印がありましたね。やっぱりあれはGP製だったりするのでしょうか…。

最後にプラス・マイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は2つ穴タイプとなっていました。

 

 

 

・追記(2019/7/14)

この記事を書いてからしばらく経った後に、とあるダイソーで妙なパッケージの当アルカリ電池を見たのです。それは電池がブリスターパックの上、フック側に貼り付けられているという驚愕の光景でした。電池が入っているトレイがフックに引っかかりながらも器用に吊り下げられていました。まぁ、変わり者が好きなワタシだから、もちろん購入しましたけどもw。

正規品(写真右)と比較してみました。電池が入っているトレイの位置は正規品と同じであることから、パッケージされる工程で台紙がたまたま上下逆さまの状態でパッケージングされてしまったと推測されます。
通常であれば、工場の目視チェックで弾かれると思われるのですが、そこを偶然にすり抜け、店頭で陳列される段階でも弾かれること無く並ばれた、まさに奇跡の電池です!

今回購入した、このパッケージエラー電池は滅多に見ることが無い一品として永久保存しておくことにしましたw。このブログを御覧の皆様がこのようなパッケージの電池に遭遇した場合、電池に損傷(キズや凹みなど)が見られなければ通常通り開封して使っても構わないでしょう。不安であれば交換してもらっても受け付けてくれるとは思いますが…。

★関連記事
アルカリ乾電池 KEEPMAX 単5形
→すっかり忘れていた、当電池をかつて紹介した記事。新・旧タイプのマイナス極を比較しての紹介となっている。

maxell ボルテージ アルカリ乾電池 単3形 LR6(T) 4P

マクセルが発売している主力アルカリ電池“ボルテージ”です。このボルテージは当時の日立マクセルが2008年2月に発売した“ダイナミックボルテージ”というアルカリ電池が原点です。“ダイナミック”という冠名がありましたが、電池そのものには“ボルテージ”の記載のみ、これ以降デザインは今に至るまで変わっていません。
翌年4月にはダイナミックの冠名が取れた“Newボルテージ”を発売、マクセルアルカリ電池初の液漏れ補償が付与されました。


近所のドラッグストア(ヤックスドラッグなのですが…)でアイリスオーヤマのBIGCAPA PRIMEが新規入荷していました。その結果、従来店頭に並んでいたマクセルの“ボルテージ”が振るいにかけられ、全ての商品が3割引となっていたのです。
その中で単3がマイナス極が“◎”となった旧モデルと、マイナス極が平らになっている新モデルを見つけたので両方購入して改めて比較してみることにしました。しつこいですねぇw。まぁ、前は同じマクセルの“ダイナミック”でしたから良しとしましょう。


値札と値引きシールを丁寧に剥がしてみました。若干ながら残ってますけども…。写真左が旧モデル右が新モデルですが、パッケージの見分けは付きません。シュリンクはFDKの日本製でよく使われているような軟質系フニャフニャシュリンクではなく、マクセルのアルカリ電池で見られるパリパリ?なシュリンクです。
キャッチコピーは「更に長持ち」、さらに“液漏れ補償”と“日本製”というポイントが謳われています。単3、4本シュリンクパックの型番は“LR6(T) 4P”、バーコードの事業者名は“マクセル(4902580)”となっています。かつての事業者名はマクセルホールディングスとなっていたはずなのですが、いつの間にか変更されたようです。


電池の外観です。旧モデルと新モデルを見分ける方法の一つとして、社名表記があります。社名表記が“日立マクセル株式会社 お客様ご相談センター”となっているものが旧モデルで、“マクセル株式会社 お客様ご相談センター”となっているものが新モデルです。写真では上が旧モデルで下が新モデルとなっています。表記は小さいので、これを見るよりかはマイナス極を見たほうが早いでしょうね。依然店頭では旧モデル品も多く見かけることが多いですが、モデルチェンジしたのは2017年10月頃なので少なくとも1年半程は経過しています。意図的に旧モデルを購入する時はこの点も加味して購入する必要があると思います。期限は10年期限なので電池の使用に問題はありません。
型番は“LR6(T)”。型番表記の横には大きく“日本製”の表記が見られます。かつてはこの場所に製造工場の認定番号と略号が記載されたJISマークがありましたが、現在は削除されています。従って、現在この電池がどの工場で作られたものであるかどうかは不明となります。

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は両者とも「」ですが、マイナス極底板が違います。旧モデルではマイナス極が“◎”となっているのに対し、新モデルでは平らなものになっています。
使用推奨期限は旧モデルが「05-2027」で、新モデルが「09-2028」となっています。それぞれ2017年5月製造と2018年9月製造の電池でしょうね。

外装ラベルを剥がしてみました。写真下が旧モデル上が新モデルですね。両者ともロット番号の印字や刻印などは見られませんでした。ただし、新モデルのみにはマジックのようなものでマーキングがありました。

 

 

絶縁リングの拡大です。左が旧モデル、右が新モデルのものです。旧モデルは黒い真円の絶縁リング。内側に見られる円の切り欠きを右に置いた状態で上に“10”下に“7”の刻印があります。一方で新モデルは5ヶ所の突起が見られる黒い絶縁リング。突起の一つに印があり、それを上にした状態で上に“27”下に“1”の刻印がありました。

 

最後にプラス・マイナス極の拡大。いずれも左が旧モデル右が新モデルです。マイナス極のガス抜き穴はどちらも4つ穴タイプですが、底板が異なり、旧モデルが“◎”新モデルが平らでザラザラなものになっています。細かい違いとして底板の径も異なっており、その証拠に旧モデルの絶縁リングを新モデルに取り付ける、もしくはその逆もできません。
プラス極も外側突起の径が違っており、旧モデルの方が大きくなっています。この点をまとめてみると新モデルと旧モデルの間では外装缶もマイナス極底板も全く違っているということになります。仮に新モデルが本当にFDK製造であるとしても、マクセルの特許技術である新亜鉛合金“ミクロジンクα”の技術が継承されているらしいことや専用の黒い絶縁リングを取り入れていることからも、FDKからのOEM供給という位置付けというよりかはマクセルがFDKに技術提供の上で委託生産させているのではないかと妄想しております…。
ココらへんはマクセル様がもうちょっと情報公開してくれてもいいんじゃないかと思いますよね…。かつてマクセルの公式Twitterでもボルテージの大阪工場製を大きくアピールしていたではないか!あの元気は何処に言ったって感じですよねぇ。

★関連記事
maxell ダイナミック アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6(W) / LR03(W) その2
→当記事と同じコンセプトの記事。一部店舗にて出回っているマクセルの“ダイナミック”を使い、単3の旧モデルと新モデルを比較したもの。

NAFCO アルカリ乾電池 3 / 4 LR6(NF)/LR03(NF)

ホームセンター“ナフコ”に登場した新顔のアルカリ電池です。
いままでナフコでは低価格のアルカリ電池として、FDKからのOEMである“Hi-Power ALKALiNe”というブランド?の電池が存在していました。これは事実上“Hi-Power ALKALiNe”の後継となる低価格アルカリ電池でOEM先が三菱電機ホーム機器に変更されています。価格は単3・単4の4本パックが税抜100円で従来とほぼ同じとなっています。


パッケージです。何か電池の不揃いさが目立つパッケージですね…。今回購入したのは単3と単4の4本パックですが、他に20本パックも用意されています。これは従来の“Hi-Power ALKALiNe”でも存在したラインナップです。
パッケージ裏のラベルでは特に三菱電機のロゴなどは見られず、“NAFCO”ロゴのみとなっています。典型的なプライベートブランドの電池ですね。ただし、バーコードの事業者名は“三菱電機(4902901)”となっています。4本シュリンクパックの型番は単3が“LR6NF/4S”、単4が“LR03NF/4S”となっていました。

電池の外観です。全身青のデザインが目立ちますね。誤挿入防止のものとみられる金の帯がマイナス側に見られます。従来の“Hi-Power ALKALiNe”では社名表記だけだったナフコの表記ですが、こちらは大きく“NAFCO”のロゴが配されています。
その代りに社名表記は“三菱電機ホーム機器株式会社”のみ。200px-Mitsubishi_logoマークはありません。原産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。

プラス・マイナス側です。絶縁リングは無いタイプとなっていました。使用推奨期限は単3、単4共に「01-2024」となっています。時期的に5年期限の2019年1月製造の電池であると推測されます。
三菱電機ホーム機器販売の4本100円アルカリ電池なので、位置付け的には最近ダイソーで売られた“Hシリーズ”や多くの100円均一で見られる“Rシリーズ”などと同等性能だと思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。もうお馴染みになりつつある、三菱系中国製アルカリ電池で見られるアルファベット1文字で始まる8ケタのロット番号印字がありました。
単3には“C2911818”の、単4には“B0412819”の印字が見られます。

 

最後に絶縁リングがないこの電池、代わりにマイナス極の拡大です。マイナス極のガス抜き穴は一般的な2つ穴タイプ。また、マイナス極・底板の中心には小さい丸印が見えます。これもまた三菱系中国製のアルカリ電池で多く見られる特徴の一つであります。

 

★関連記事
Hi-Power ALKALiNe アルカリ乾電池
→当電池の前身に当たる、ナフコプライベートブランドなアルカリ電池を紹介した記事。ブログ開設当時の記事なので恐ろしく分量は短めですね…。この頃(2013年)はFDK供給のインドネシア製だった様子です。

Hi-Power ALKALiNe アルカリ乾電池 その2
→同じく当電池の前身に当たるアルカリ電池を紹介した記事(2回目)。インドネシア製に加えて日本製のものが加わったことを紹介した記事です。この後は概ね日本製で落ち着いていた様子だったのですが…。

アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR) その2

100円均一ショップ“セリア”でお馴染み、ロイヤルパーツの“日本製”アルカリ電池です。当ブログでは2回目の登場となります。
2019年5月現在、100円均一ショップで入手できる4本入りアルカリ電池としては唯一と言える日本製です。そのため、店頭では品切れになっていることも多く、単4は入手できても単3は無い、又はその逆もあったりと日本製の電池に根強い人気があることが伺える電池となっています。

この電池が発売された当時ロイヤルパーツ(ネオテクノス)が100円均一ショップで発売していたアルカリ電池として、GPブランドのものやデジタルアルカリ電池(リンク先は9V形)といった種類がありましたが、現在はこのアルカリ電池のみの発売となっています。どれだけこの電池に人気があるのでしょうか?

パッケージです。シュリンクはFDK系のアルカリ電池で見られる軟質系フニャフニャシュリンクでは無く、マクセル系のアルカリ電池で見られるパリパリのシュリンクっていうのかな?になっています。なので前回紹介した時と同様にマクセルから供給されているというスタンスは変わっていないと推測されます。パッケージの電池がほぼ表面を向いてシュリンクされているのはさすがの日本製と言った特徴でありますね。
パッケージ裏面は何よりも「日本製」が大きく目立つラベルで、4本シュリンクパックの型番は単3が“LR6(SR) 4P”で単4が“LR03(SR) 4P”となっています。バーコードの事業者名は未だに前身企業と見られている“ネオテクノス(456042556)”のものとなっています。

電池の外観です。デザインはもうお馴染みのものと言っていいでしょう。金色をベースとし、真ん中に青色が配されているもので一般的なアルカリ電池と言ったデザインと言えますね。
型番は単3が“LR6(SR)”、単4が“LR03(SR)”でこの部分が青地の黒文字なので読みにくいです。注意書きは白文字で読みやすいので意図的なものなのかも?社名表記は“ロイヤルパーツ株式会社”となっています。

デザインを含め、前回紹介した時との違いは見られないと思っていましたが、単4のみ注意書きの文字が細かくなっているという変更点が見られました。注意書きの文章が増えているためのものですが、そのため注意書きが読みにくくなっています。
なお、単3の注意書きはそのままであり、変更は見られませんでした。

 

プラス・マイナス側です。絶縁リングの色は「」。マクセルのアルカリ電池は2017年10月頃から、マイナス極底板が“◎”のものから平らなザラザラなタイプに変更されていますが、この電池もそれに準じて変更されています。
使用推奨期限は単3が「05-2024」で単4が「04-2024」。表記はありませんが、5年期限のそれぞれ2019年5月と4月製造の電池であると思われます。極めて新鮮な電池です!

ちなみに旧モデルのものと比較してみました。右2本が2015年5月製造(使用推奨期限「05-2020」)の旧モデルです。単4に違いは感じ取れませんが、単3は新モデルの平たいマイナス極旧モデルの“◎”なマイナス極の違いがわかると思います。
単4も新モデルは黒い絶縁リング付きとなっていますが、旧モデルでは絶縁リングが無いと言った違いが見られます(こちらは外装ラベルを剥がさないとわからない違い)。

外装ラベルを剥がしてみたところです。単3はロット番号の印字や刻印は見られませんでしたが、単4のみに“1903 21 0354”の印字が見られました。
これが某工場と同じ印字系であるのなら、2019年3月21日の3時54分製造を指してそうな感じですが…。
それにしても、きれいな外装缶だ。まるで鏡のようです。

 

絶縁リングの拡大です。現在マクセルのアルカリ電池で見られる絶縁リングと同じで、黒い絶縁リング5ヶ所の突起が見られるタイプ。切り欠きは無く真円で、切り欠きの一つに印があり、それを上にした状態で単3は上“6”下“2”の刻印、単4は上“22”下“1”の刻印が見られました。
このタイプの絶縁リングは一部富士通ブランドのアルカリ電池でも見られますが、こちらは緑色の絶縁リングです。

最後にプラス・マイナス極の拡大です。単3と単4、共に4つ穴タイプ。マイナス極底板はどちらともザラザラになっているのが特徴です。
えっ?某大手電池メーカー製のアルカリ電池と見分けが付かないですって?しょうがないじゃないですかぁw。

 

★関連記事
アルカリ乾電池 日本製 単3形/単4形 LR6(SR)/LR03(SR)
→当電池の旧モデルを紹介した記事。この頃は当時の日立マクセル自社製であったとみられる。この記事で「これをきっかけに100円均一ショップで日本製アルカリ電池が出回ると嬉しい」と筆者が宣っていますが、未だにこれが唯一日本製のアルカリ電池ですね。

Fujitsu 7300 アルカリ乾電池 単3形 LR6(F) その2

かつてFDKが発売していたアルカリ電池である“7000シリーズ”の単3です(7300)。当ブログではFDKの前社名である富士電気化学時代、補償付きアルカリ電池を紹介しました。
この絵柄のアルカリ電池は後継の新しいアルカリ電池が登場しても、長らく同じデザインで発売され続け、末期は100円均一などで廉価版アルカリ電池としても発売されました。今回は日本製で“FDK株式会社”の社名になっているバージョンのものを発掘したので紹介します。

社名表記部分です。以前紹介した補償付きバージョン(写真下)と比較してみました。補償付きバージョンでは保証条件の文面の中に液漏れした電池の送り先としての住所が表示されているのに対して、FDKバージョンでは単純に“FDK株式会社”と社名表記と住所が表示されています。
電話番号はFDKバージョンではフリーダイヤルで、補償付きバージョンでは東京03な普通の電話番号です。

続いては型番が表記されている部分。型番は補償付きバージョンもFDKバージョンも“LR6(F)1.5V”となっていて両者とも同じ電池として扱われています。
細部ではプラス・マイナス極表記がFDKバージョンの方が明確になっており、サイズも補償付きバージョンでは「単三形」となっていますがFDKバージョンでは「単3形」となっていて表記が微妙に異なっています。

どちらのバージョンにもJISマーク表記があり、“C8511 380130”との記載があることから、両者ともFDK鷲津工場製であることがわかります。ただし、FDKバージョンでは許可番号に加え“FDK”という製造者の略号が追加されています。

プラス・マイナス側です。マイナス極の絶縁リングは“黄緑”で底板は「」という特徴のある構造です。これはかつてソニー製のアルカリ電池で見られた構造で、右に置いてあるウォークマン電池と比較しても非常に酷似しています。
しかし、電池本体には“C8511 380130 FDK”の表記があり、それは確かにFDK鷲津工場製を表すものです。今までソニー製だと思い込んでいましたから、ちょっとショックでした…。

ちなみにソニー・エナジー・テック(郡山工場)がC8511のアルカリ電池でJIS工場認定を受けていた期間1984年6月26日から2000年8月8日となっています。従って、これがソニーの工場でアルカリ電池が製造されていた期間であると推測できます。この電池の製造年は2001年3月ですから、ソニーの設備がFDKに移管された可能性も十分にあると思います。しかし、この構造を持ったアルカリ電池は富士通ブランドでも殆ど見たことが無く、激レア?の部類に入るのではないでしょうか。
使用推奨期限は「09-2003」となっており、前述の通り2年期限で2001年3月製造の電池でしょう。上の写真で比較したウォークマン電池も「02-2003」で近い推奨期限になっていて、結果的にはこちらもFDK鷲津工場製ということになりますよね…。


最後に外装ラベル剥がしとマイナス極の拡大です。外装ラベルを剥がしてみるとロット番号の刻印や印字は見られず、緑色のマーキングだけが見られました。電池はそこそこに液漏れしていたので印字が無くなってしまった可能性もありえますが…。一方、マイナス極のガス抜き穴は4つ穴タイプとなっていました。

★関連記事
Fujitsu 7300 アルカリ乾電池 単3形 LR6(F)
→当電池の前モデルに当たるアルカリ電池で、社名表記が“富士電気化学株式会社”の2年補償付きアルカリ電池となっている。1990年3月製。

TOSHIBA アルカリボタン電池 LR43 (LR43EC)

現在発売されているものとはちょっと古い東芝のアルカリボタン電池“LR43”です。とは言っても、最近までこのパッケージが使用されており、現在発売されているものはリチウムコイン電池と同様に誤飲対策パッケージを採用したタイプとなっています。
しかし、この新パッケージも旧パッケージをハサミでのみ開けられるようにしただけのものであり、型番もバーコードも全く同じものだったりします。

パッケージ。懐かしき社名表記が“東芝電池株式会社”となっている時代の製品です。注文品名は“LR43EC”となっていて、これは現在発売されているものと同じ。バーコードの事業者名は“東芝ライフスタイル(4904530)”となっていますが、かつては東芝電池だったのでしょうね。
使用推奨期限は「01-2004」でとっくに期限切れ。恐らく2年期限の2002年1月製造と思われます。

アルカリボタン電池としては珍しいJISマーク付きでした。“C8511 386045/T-U”との記載があり、東芝電池の碓氷川工場製を表すと思われます。
東芝電池碓氷川工場は1979年4月に酸化銀電池、アルカリボタン電池と水銀電池を製造するボタン電池専業工場として創業。その後、アルカリ電池の製造を開始し、現在は塩化チオニルリチウム電池を製造する専業工場として健在です。

中の電池の拡大です。『LR43 TOSHIBA』そして下には誇らしい“JAPAN”の表記があります。現在、東芝ライフスタイル販売のアルカリボタン電池は残念ながら中国製です。電池本体にロット番号などの印字や刻印は見られず。マイナス極のフチが丸っこくなっているのが特徴か。
電池は液漏れや粉吹きなどの症状は見られず使えそうではあるのですが…。とても使う気にはw。

Fujitsu アルカリ乾電池 単5形 LR1F(2B)

FDK“Fujitsu”ブランドで発売している単5アルカリ電池です。現在、FDKのアルカリ電池にはプレミアムタイプ、ハイパワータイプ、ロングライフタイプの3種類があり、かつてはそれぞれで単5アルカリ電池があったのですが、2017年7月に共通デザインとして新たに登場したものが今回紹介する単5のアルカリ電池なのです。
姉妹品として6P形のアルカリ電池も存在、こちらも単5と同じく共通デザインになりました。


某ホームセンターでこの電池を見ていたらインドネシア製から中国製に変わっているのに気が付きました。今回は両者を購入して比較してみることにしました。という訳でまずはパッケージです。
写真は左がインドネシア製で、右が中国製です。両者並べてみて初めて気づく特徴ですが、ブリスターパックの電池がパッケージされている位置が違っています。インドネシア製が下目に電池が入っているのに対して、中国製は上目に電池が入っています
パッケージ裏は注意書きの内容や配置など、生産国の表記が違う以外は共通。しかし、中国製の方が印刷が濃いめです。使用推奨期限の表記はインドネシア製が印字なのに対し、中国製は印刷で恐らく注意書きなどと一緒に印刷されているタイプであろうと推測できます。
社名表記は“FDK株式会社”でバーコードの事業者名も同社のものです(4976680)

電池の外観です。左がインドネシア製右が中国製。この部分に付いてはほぼ同じと言ってもいいでしょう。
電池のデザインは9V形のものと同じく、どちらかと言うと黄色っぽいゴールドをバックにしたデザイン。“Fujitsu”のロゴを大きく配置したデザインは往年の富士通アルカリ電池を思わせるもので、電池に思い入れの深い方ほど懐かしいデザインと感じられるかも知れませんですね。

次に注意書き部分です。こちらも左がインドネシア製右が中国製です。ここも注意書きの文面や配置などは同じなのですが、ただ一つだけ違うのが使用推奨期限の所です。
インドネシア製のものが使用推奨期限の表示域が小さく文字が大きいのに対して、中国製は使用推奨期限の表示域が大きく文字が小さいという両者まるで逆の特徴となっています。

 

もうちょっと比較してみましょう。インドネシア製では表面の[Fujitsu|5]という表記が上側に配置されていますが、中国製では下側に配置されているのが見受けられます。
この特徴は店頭でも確認できそうな特徴ではありますが、ロット差で今後は変わってくるかも知れません。ちょっと微妙な特徴です…。

 

プラス・マイナス側です。左がインドネシア製右が中国製ですが両者製造工場が違うらしくプラスもマイナスも全く違っています。その中で大きく目立つのがマイナス極で、インドネシア製はマイナス極中心に●印があるザラザラな底板ですが、中国製はツルツルな底板となっています。
使用推奨期限はインドネシア製が「12-2020」で中国製が「02-2021」となっていました。

2年期限のそれぞれ2018年12月製造(インドネシア製)、2019年2月製造(中国製)であると思われます。いつ生産国が切り替わったのかは不明ですが正直に2019年製造分からでしょうか。


外装ラベルを剥がしてみました。まずはインドネシア製。電池にロット番号らしき印字や刻印は見られませんでしたが、緑色のマーキングが見えました。その代りにラベル側に“JH 1252023 PETS”のロット番号が見られました。以前、同じFDKのインドネシア製単3アルカリ電池の外装ラベルを剥がした際にこれと同じようなロット番号がラベルに記載されていたことがありました。これがFDKインドネシア製の特徴みたいです。


外装ラベルを剥がしてみる、次は中国製です。こちらはラベル側にロット番号の印字は見られませんでしたが、電池に“JELA02 301354”というロット番号のレーザー刻印がみられました。上アルファベット+数字6ケタ下数字6ケタのパターンだからこいつはGP製か!?

最後にマイナス極の拡大です。左がインドネシア製右が中国製。ガス抜き穴はインドネシア製が4つ穴中国製が2つ穴です。FDKインドネシア製のアルカリ電池は単3も単4もガス抜き穴4つ穴タイプでした。FDK製一つのこだわりなのかも知れないですね。
この写真を見ればマイナス極の違い、特にザラザラ感は一目瞭然でわかると思います。

ここで気になるのが他社単5アルカリ電池の動向です。かつて、FDKの単5アルカリ電池が日本製からインドネシア製に移行した時に他社単5アルカリ電池も相次ぎインドネシア製に移行したことがありました。今回もFDKがインドネシア製から中国製に移行したことで他社の単5アルカリ電池もインドネシア製から他生産国に切り替わる可能性があるということです。今後は他社単5アルカリ電池の生産国も要チェックだと思います。特にマクセルや東芝、ソニーのものなんかは…。

★関連記事
Fujitsu アルカリ乾電池 9V形 6LR61F(B)
→当記事の姉妹品に当たる9V形アルカリ電池でデザインが共通している。こちらは共通デザインとして登場以来、現在までタイ製となっている。

国内メーカー単5アルカリ電池の異変
→FDKの単5アルカリ電池が2013年10月頃から日本製がインドネシア製に変わったことを報じた記事。当記事と同じような出来事が過去にもあったわけです。

単3形/単4形 アルカリ乾電池 ALKALINE

今回は“株式会社ナナプラス”という企業が発売しているアルカリ電池を紹介します。同社は商社であると思われるのですが、自社ホームページは見られず、楽天市場でパワーストーン関係の商品を販売しているちょっと怪しい??企業なのであります。
電池のデザインは金色ベース青い帯が入っているようなもの。典型的なノーブランドアルカリ電池らしいデザインと言えます。最近、こういうアルカリ電池見なくなりましたね…。


パッケージです。単3・単4共に12本パックの展開。“お買い得パック”と称されています。キャッチコピーは『長時間長持ち! ハイパワー!』、使用推奨期限は5年です。発売元は“株式会社ナナプラス”となっており、バーコードの事業者名も同社のものとなっています(458995416)。

パッケージをバラしてみた所です。単3も単4も4本シュリンクパックが3個で構成されており、バラして保管しやすい所が利点でしょうか。外装のシュリンクも中のシュリンクも硬いビニールなので、パッケージを持った感じはかなりガチガチで硬い?印象を受けます。FDK製のアルカリ電池で見られる、フニャフニャなシュリンクと比べるとかなり対照的です。

 

電池の外観です。冒頭でも書きましたが、金色をバックに青い帯が特徴のデザイン。昔ながらのノーブランドアルカリ電池の趣があるデザインですね。
注意書きは左に「危険」右に「警告」が書き分けられているもの。特に誤字などは見られません。発売元はパッケージと同じ“株式会社ナナプラス”。生産国は“MADE IN CHINA”で中国製となっています。

プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは無いタイプです。そのため外装ラベルがマイナス極の突起部分極限まで貼られています。
使用推奨期限は単3が「09-2023」、単4が「11-2023」となっていました。パッケージには“使用推奨期間5年”の記載がありましたから、それぞれ2018年9月と11月製造の電池であると思われます。

外装ラベルを剥がしてみました。ここ最近のアルカリ電池としては珍しく、ロット番号の印字や刻印は見られませんでした。マーキングなどの類も見られません。

 

 

最後に今回は絶縁リングが無いので、マイナス極ガス抜き穴の拡大で。一般的な2つ穴タイプとなっていました。今回のアルカリ電池は外装の刻印もありませんし、絶縁リングもありませんから特徴が掴みにくい電池でした。こうなると使用推奨期限の印字の字体(フォント)から特徴を見極める必要があるかもしれませんね…。

HI-WATT マンガン乾電池 単3形

香港の電池メーカーである“ハイワット(HI-WATTブランド)”のマンガン電池です。同社のマンガン電池と言えばおもちゃなどに添付されていることが多いことで知られますが、これは秋葉原の“千石電商”で発見した電池です。
しかも添付用の電池の場合、注意書きなどの表記は英語表記であることが多かったりするのですが、当電池は日本語表記のみの英語表記無しという明らかに日本向けとして作られていると見られるマンガン電池なのであります。


そんな、謎の多い当マンガン電池ですが、学校用の電子工作キットを供給していることで知られる“久富電機産業”のホームページでこの電池とそっくりな絵柄のものを発見しました。品名は“マンガン電池 単3(HISATOMIオリジナル)”となっており、写真はこの電池と同じ“HI-WATT”となっています。恐らく、この電池が何らかの理由で千石電商に流れたと思われます。なお、千石電商は過去にも同社“HISATOMI”ブランドのアルカリ電池を売っていたことがあります。
アルカリ電池は“HISATOMI”ブランドを使用当マンガン電池は製造元と思われる“HI-WATT”ブランドを使用しているため、どこが「HISATOMIオリジナル」なんだ!と感じそうですが、日本語表記という点がオリジナル要素なのでしょう。何故マンガンのみがHI-WATTなのは本当に謎。

パッケージです。一般市販が行われていない電池のためか、バーコードなどのラベルは貼られていません。値札は千石電商のものです。硬いビニールのシュリンクパックで、ハイワットの電池でお馴染みなシュリンクに素材マークが記載されたものになっています。さすがに硬いと感じたのでしょう、素材マークが記載されている側にはミシン目が入っており、包装が開けやすいように工夫されています。

電池の外観です。赤いデザインが象徴的。一見、赤マンガン電池に見えますが、4本シュリンクで持った時異様な軽さを感じたのです。従ってこの電池は赤マンガンではなく、その下の青マンガン、そのまた下の緑マンガンかもしれません。電池自体には型番などは記載されていないので、真相は闇の中です。
電池に社名表記は無く、原産国表示の“MADE IN CHINA”のみ(中国製)。何か怖いです…。

プラス・マイナス側です。外装は金属外装。プラス・マイナス極の絶縁リングは両方共“”となっています。使用推奨期限は「08-2020」となっており、2年期限の2018年8月製造の電池であると思われます。この印字特徴の電池を何処かで見たことがありますが…、忘れました。

 

★関連記事
HISATOMI アルカリ乾電池 単3型
→当電池と同じく久富電機産業が供給しているアルカリ電池を紹介した記事。こちらも“HISATOMIオリジナル”を謳っていて、ブランドもちゃんと“HISATOMI”となっている。

平成時代の電池を振り返ってみる

今日で「平成」が終わり、明日から「令和」時代が始まります。そこで平成時代に印象的だった電池関係の出来事を振り返ってみます。

●アルカリ電池の性能が飛躍的に進歩した

平成はアルカリ電池が飛躍的な進歩を果たした年でした。1993年に電池の使用推奨期限の表示が始まったとき、単3アルカリ電池の使用推奨期限は2年でした。その後、2004年には当時の日立マクセルが使用推奨期限4年を実現したNew「ダイナミック」を発売、その1年後にはFDKが使用推奨期限5年のアルカリ電池を発売します。これは日本が誇る電池製造技術の賜物で、漏液防止技術と長期保存技術が可能にした技でした。
その後、パナソニックから乾電池エボルタが発売。当時の世界最長使用推奨期限10年を達成。これが各電池メーカーに派生し、現在は使用推奨期限10年が一般化しています。

10年液漏れ補償付きのアルカリ電池、富士通「プレミアムタイプ」とマクセル「ボルテージ」

2009年に当時の日立マクセルがNew「ボルテージ」でアルカリ電池の液漏れ補償を付与。続き、2014年にFDKがプレミアムタイプで液漏れ保証を付与します。保証期間は使用推奨期限内、すなわち10年間という驚くべき数字です。これらは電池メーカーがアルカリ電池の漏液耐性に自信を持っている現れであると言えるでしょう。

 

 

 

●ニッケル乾電池の誕生、そしてオキシライド乾電池

各社より発売されたニッケル乾電池(2002年頃)

デジタルカメラの普及期になると、当時消費電力の大きかったデジタルカメラに対応した、新電池「ニッケル乾電池(ニッケルマンガン電池)」が誕生します。この電池はアルカリ電池の正極にオキシ水酸化ニッケルを加えた改良版で高負荷に強く、消費電力の高い機器で電圧が安定していることからデジカメ用として発売された電池です。しかし、普通の乾電池と同じ用途として使うとアルカリ電池と寿命が変わらない価格の高い電池として普及すること無くひっそりと姿を消しました。

 

パッケージが分解してしまったオキシライド乾電池

そのニッケル乾電池を改良したのが、パナソニックから発売された「オキシライド乾電池」です。これはニッケル乾電池の低電圧特性を改善し、消費電流の少ない機器でも長持ちするように改良された電池でした。初期電圧が高いため、一部ユーザーには好まれたものの、これが原因で誤動作する機器があり、結局は姿を消してしまいました。

 

 

●ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの新型充電式電池が誕生

ソニーのリチウムイオン電池(1991年)                                    写真は初出荷モデルのUS-61

平成は二次電池の業界でも革命を起こしました。1991年、当時のソニー・エナジー・テックが世界初のリチウムイオン電池を実用化して発売。金属リチウムの危険性をできるだけ減らして、高電圧化を図ったこの充電式電池はモバイル機器に革命を起こしました。現在でもスマートフォンやタブレット端末における主電源の多くはこのリチウムイオン電池が使われています。

 

 

同じく、1990年頃に実用化されたのがニッケル水素電池です。この電池は今まで乾電池の代替として使われていたニッケルカドミウム電池の後継としての位置付けとして、同電池よりも大容量で、有害物質カドミウムを使わない利点から大きく普及しました。

eneloop発売時のコマーシャル(2005年)

ここでキーとなるのが東芝電池が2000年に発表した“超格子合金”という技術です。この技術を継承した三洋電機が大容量のニッケル水素電池を開発しますが、さらにこの技術を発展し世界で初めてニッケル水素電池特有の自己放電を解決した「eneloop(エネループ)」を発売。今まで使いにくいと言われていたニッケル水素電池が普通の乾電池と同じように使えるこの充電式電池は爆発的なヒットを果たしました。

 

 

という訳で、個人的に平成で印象的だった電池関係の出来事を取り上げてみました。令和時代もきっと私達を驚かせる新電池、そして新技術が登場するに違いありません。
今年で「電池コレクションブログ」は早いもので6年となります。これからも様々な電池を紹介するブログとして活動してまいりますので、新時代となる令和、そして7年目の当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。