ナショナル高性能乾電池 SM-1 1.5V

今回は久しぶりとなる特殊電池を紹介します。これは大昔の電話やベルなどに使われていた、“SM-1(正1)”というサイズの大型マンガン電池です。電池のデザインはとても古そうですが、既に小文字の“National”表記となっています。
片面は日本語表記となっており、社名表記は“松下電器産業株式会社”、もう片面は英語表記となっており社名表記も“MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL CO.,LTD”と英語表記となっています。

側面です。『日本工業規格合格品』と記載され、C8501(マンガン電池)で許可番号は“690”となっていますから、松下電器産業(当時)の辻堂工場で製造された電池のようです。両面とも同じ表記で注意書きの記載はありません。用途は“通信用”・“電鈴用”・“その他”とあります。
79-06 T」という印字が見られるので、1979年6月製造の電池であると推測されます。

 

 

 

 

2個入手したうちの1個が下から液漏れで腐食していたので分解してみました。分解して驚き、中は単1のマンガン電池が8本並列で接続されていました。最初は大きい電池が1本だけ入っている構造(単セル)だと思っていたのですが、こういう構造になっていたのですね。単純に考えただけでも単1マンガン電池8倍の容量を持っていることになります。

中に入っていた単1のマンガン電池。銀ピカ無印字の金属外装なマンガン電池です。プラス極の絶縁リングは「」。気になるのはランクです。普通に考えるとハイトップ相当の赤マンガン電池であると推測できそうですが、電池の英語表記には「HYPER DRY BATTERY」との記載があることからハイパー相当の青マンガン電池かもしれません。

 

最後に電池の外装を剥いでみました。このような無印字の電池では極稀に内部に別電池の絵柄が印字されている事例があるらしいとのことで。残念ながら、今回の電池には何の印字もありませんでした。ちなみにロット番号などの記載もありません。通常、マンガン電池の場合はロット番号などの記載は無いのが普通です。

昭和45年(1970年)のカタログより。FM-5やFM-3ナショナルの乾電池と同じような新しいデザインになっているのに対し、RM-1(丸一)と今回のSM-1(正一)は古いデザインを使い続けていたことがわかります。これから9年間も同じデザインを使っていたんですね。1970年当時の価格はRM-1の380円に対し、SM-1は750円と高価です。SM-1はRM-1の上位版と言った位置付けだったのでしょうか。

National HYPER UM-2・UE

今回はナショナル(現・パナソニック)の一昔前な単2マンガン電池“HYPER”を紹介します。
ナショナルのハイパー(HYPER)は国産初の完全金属外装乾電池として誕生したブランドです。しかし、ナショナルハイトップが登場すると“ニューハイパー”と改名され廉価版マンガン電池へと格下げされます。その後“HYPER”の名称に戻るものの組み込み向け青マンガン電池に成り果ててしまいます。それが今回紹介する電池だったりします。

今回紹介する“HYPER”は赤マンガン電池である“Hi-Top(ハイトップ)”の格下に当たる青マンガン電池で主に各種機器に付属されるOEM(組み込み)向けの電池となっていました。
電池下Nマークの場所には「leak proof」と記載されています。この表記は初代のハイトップで使われていた表記ですが、小文字Nationalロゴの段階で「long life」に変わってしまいます。しかし、この“HYPER”では「leak proof」を継続使用していました。

ただし、この「leak proof」表記を行っていたのは“HYPER”でも単1と単2のみで、単3と6P形では「long life」表記となっていたようです。

電池の側面です。型番は“UM-2・UE”となっており、注意書きの記載はありません。表面に“long life”表記が無い代わりに、こちらの面に「Longer Life」の表記がありました。
社名表記は表面に「UNDER LICENSE OF MATSUSHITA ELECTRIC, JAPAN」という表記があるのみで生産国の記載もありません。意味的には「松下電器産業の許可を得ている」というものですが、他社が製造していた電池なのでしょうか。

プラス・マイナス側です。プラス極の絶縁リングは「」。底板の刻印には「05-97」が見られますが、本体に表記が無いため、これが製造日か使用推奨期限の表記であるかは不明です。
この印字は数字が細長い独自の字体で、現在でも発売されているパナソニックのインドネシア製マンガン電池と比べるとほぼ同じです。このことから、この電池はインドネシア製で尚且つ“パナソニック・ゴーベルエナジー インドネシア”製と推測されます。

★関連記事
ナショナル 通信用乾電池 FM-3(H)・FM-5(H)
→ナショナルの通信用乾電池を紹介した記事。この電池も本記事で紹介したものと同様に青いデザインを用いており、かつては“HYPER”ブランドも冠していました。

Fujitsu 酸化銀電池 SR44

今回も酸化銀電池を紹介します。前回は日立マクセルのものを紹介しましたが、今回は富士通(FDK)です。酸化銀電池とはボタン形電池の一つで、放電時全体に渡り電圧が安定しているのが特徴で計測器やテスターとかではこの電池指定の機器もあります。
1979~1980年に銀の価格が高騰し、それに影響して酸化銀電池の価格も数倍になったと言われています。そこで作られたのが、現在広く普及しているアルカリボタン電池なのです。

パッケージです。富士通ブランドのボタン電池はアルカリボタン電池が「水色」、リチウムコイン電池が「黄色」のパッケージを使っていますが、酸化銀電池は「オレンジ色」となっています。
パッケージ裏は他のFDK発売のボタン電池と同様で、上部にある黒い帯に型番・使用推奨期限・JANコード(バーコード)などが集約されているものです。
今回入手したロットの使用推奨期限は「03-2019」。

電池の外観。電池には“FDK SR44”の記載があります。“MADE IN JAPAN”の表記があり日本製。最近は日本メーカー発売のものでもアルカリボタン電池は中国製に移行する例が多くなっていますが、酸化銀電池は日本製のものがまだ多いようです。
ちなみに写真のSR44はアルカリボタン電池のLR44と上位使用が可能です。逆にSR44を指定する機器にLR44を使うと不具合を起こす機器がある場合があるので注意です。

何か、マイナス極の突起が前回紹介したマクセルと似ていると思ったので比較してみました。FDKの方はマクセルのようにプラス極が金メッキ加工されていませんが、マイナス極はかなり似ています。ということでこれはマクセル製なのでしょうか?
電池本体の印字は「73」。マクセル製と信じて読み解くと2017年3月製造を表しているようですが…。一応、使用推奨期限は2年であるので、表記の「03-2019」と一致はしています。

maxell 酸化銀電池 SR44

今回は日立マクセルの酸化銀電池SR44」を紹介します。酸化銀電池とはボタン形電池の一つで、放電時全体に渡り電圧が安定しているのが特徴です。ただし名前の通り“”を用いたこの電池は価格が高価になってしまうのが難点であります。
1960年アメリカのエバレディ(現・エナジャイザー)が世界初のボタン形酸化銀電池を商品化、日本では1976年日立マクセルが商品化に成功しています。

パッケージにはスケールが付けられており、手持ちの電池が該当サイズの電池であるか確認することができます。
写真ではアルカリボタン電池の「LR44」がはめ込まれていますが、LR44とSR44は互換性がありLR44よりも高性能の電池として使うことができます。これはマンガン電池とアルカリ電池の関係によく似ており、LR44よりもSR44の方が一般的に長持ちする電池として使えます。

パッケージです。パッケージの色はで全体的にエコを意識したデザイン。水銀0(ゼロ)使用の電池となっています。液もれ防止設計となっており、ボタン電池としては珍しい液もれ補償も付いています。社名表記は“日立マクセル株式会社”。バーコードのベンダーも同社のものになっています(4902580)
マクセルのアルカリボタン電池の生産国は中国製となっていますが、酸化銀電池は信頼の日本製です。

電池の外観。プラス極側は“金コーティング”と称する金メッキ加工がされており、『機器動作が安定!』と謳われています。マイナス極には金メッキ加工がされておらず、その代わりであるかどうかは不明でありますが、突起が付いています。
しかし、この金メッキ加工は見た目にもカッコいいですね。電池には型番よりも大きく「hg0%」と刻印してあり、無水銀を大きくアピールしています。

電池の側面には「56」の印字がありました。この印字の読みに関してはマクセル公式ホームページ内液もれ補償のページに記載されています。そのページによると左側は西暦の末尾を表し、右側は製造月を表していると記載されています。
それを踏まえると2015年6月製造の電池であることがわかります。SR44は使用推奨期限4年なので、パッケージの使用推奨期限「06-2019」にもしっかり一致しています。

Panasonic 乾電池EVOLTA NEO LR20(NJ)/LR14(NJ)/LR6(NJ)/LR03(NJ)

記念すべき『一次電池(一般)』カテゴリ500件目の今日はパナソニックの新アルカリ電池“乾電池EVOLTA NEO”を紹介します。発売から9年が経過したという“乾電池EVOLTA”上位のハイグレードアルカリ電池で『パナソニック史上No.1長持ち!』を売りとしています。
なお、パナソニックがアルカリ電池に“NEO”という名を冠するのは1983年松下電池工業時代に発売した「ナショナルウルトラネオ」以来、実に34年振りとなります。

パッケージはこんな感じです。ブリスターパックや多本パックのパッケージではエボルタくんの9歳年下の弟とされる“エボルタNEOくん”がプリントされています。
キャッチコピーは『当社史上最高長持ち。』。従来からのタフコートに加え、銀化合物が液もれの原因となる水素ガスを分解し過放電後のガス発生量を30%抑えるなど(液もれ防止製法Ag+)、エボルタよりも進化した革新的な数々の性能を備えています。

パッケージ裏。この部分にもパナソニックのアルカリ電池で初採用した点があります。ヒントは「最近ダイソーの電池でよく見られる」です。正解はQRコード。ダイソーの電池では注意書きのページが見られる注意喚起のためでしたが、エボルタNEOでは製品情報のページにアクセスできる仕掛けになっています。
なお、バーコードのベンダーは“パナソニック(4549077)”となっていました。

電池の外観、まずは単3と単4です。単3の型番は「LR6(NJ)」で単4の型番は「LR03(NJ)」となっています。デザインは従来のエボルタと比べると金色の部分が減り青色の部分が多くなったことでより高級感が増したようなデザインとなっています。その結果、金色の部分は“Panasonic”ロゴ上下に残しているのみです。
生産国は単3・単4共に日本製。この部分は従来エボルタから引き継がれている点であります。

次に単1と単2です。単1の型番は「LR20(NJ)」で単2の型番は「LR14(NJ)」となっています。後、デザインについてもう一つ。プラス極のアピールが凄くなっています。プラス極のマークが3つあるのは当たり前、よく見てみて。細かい“+”マークが上部全周に敷き詰められています。これは間違いようが無いでしょう。
生産国はこちらも日本製。単1と単2のみはパナソニックのアルカリ電池全て(OEM供給を含む)で日本製となっています。

プラス・マイナス側。まずは単3と単4です。単3のマイナス極はミゾに絶縁用の樹脂を流し込んだパナソニック独特の「紫外線硬化樹脂」を採用しています。なお、エボルタの単3ではプラス極の突起が低く設計されていることで一部の機器でプラス極が端子に届かないという現象が見られましたが、残念ながらエボルタNEOの単3でも引き継がれており、エボルタが使えなかった機器では引き続き使えない可能性が高いです。ご注意を。

マイナス極の外装ラベルを剥がしてみた様子です。単3は紫外線硬化樹脂の向こうに4つ穴のガス抜き穴が見えます。単4は樹脂無しの2つ穴タイプになっています。
これは実際に触れてみないとわからない点ではありますが、マイナス極の溝が深くなっています。これは“V字構造”というもので、溝をV字型に整形することで正極材料の充填量アップを実現したとのことです。

次に単1と単2のプラス・マイナス側。マイナス極は黒い絶縁リングで底板は「」となっています。このマイナス極は“絶縁リングによるマイナス端子凹み構造”を採用しており、マイナス端子同士の逆接続では機器が動作しないようになっています。
使用推奨期限は全てのサイズで「04-2027」。10年期限となっていますから、2017年4月製造です。できたてホヤホヤです。

 

最後に「EVOLTA NEO」ロゴの“NEO”の部分はマンガン電池のネオと全く同じ字体を使っています。パナソニックの電池は前出の「ウルトラネオ」や「ネオハイトップ」、「ネオブラック」のように“ネオ”を冠した電池が多いのです。それだけパナソニックが本気を出して力を込めたアルカリ電池が今回のエボルタNEOなのかもしれませんね。

 

DAISO Japan Quality LR41/LR43/LR44 ALKALINE BUTTON CELLS 2PCS PACK

均一ショップ“ダイソー”で発見した、新顔のボタン電池2個入り。白地の台紙に型番により異なる色が印象的なパッケージです。LR41が「黄緑」、LR43が「ピンク」、LR44が「オレンジ」の配色となっています。
パッケージにはもうダイソー販売の電池ではお馴染みとなったQRコードが印刷されています。リンク先は“http://alkalinebutton.sakura.ne.jp/”となっており、開くと注意書きのPDFファイルが開かれます(自サイトによるミラー)。

パッケージ裏。商品名はLR41が「電池-25」、LR43が「電池-11」、LR44が「電池-12」となっています。型番はLR44のみが「K-17-P30(H060)」となっており、LR41とLR43が「K-17-P10(H060)」となっていました。どういう法則なのかは不明です。
パッケージ上の社名表記は“(株)大創産業”となっていますが、バーコードのベンダーは“アルファ・インダストリーズ(4983289)”となっていました。

実はこのボタン電池、長年ダイソーで発売されていたボタン電池のパッケージリニューアル版だったのです。写真左が一番古いもので、真中がQRコードが付いたバージョンのものです。これを見るとパッケージが一気に今風に進化したことが伺えます。ゴチャゴチャした感じがスッキリした印象にも見えますね。
写真はLR43の歴代パッケージですが、どれも商品名は「電池-11」です。

パッケージ裏。並び順は上の写真と同様です。バーコードは“4 983289 123645”で3つとも全く同じものです。従って、パッケージデザインは違いますが、同一製品であることがわかります。しかし、型番は異なり、真中のQRコード付きが「K-15-P10(H060)」になっているのに対し、右の現行品が「K-17-P10(H060)」となっている点が謎です。使用推奨期限を見ると大体1年おきにパッケージデザインを変更していたのですね。

最後に中のボタン電池を紹介。ボタン電池は中国の電池メーカー“Golden Power”製。型番には“GH”の符号が見えますから、同社のボタン電池の中で一番ランクの高いと思われる“Hi-Pro Button(旧・Heavy Duty)”タイプです。
どれも電池に記された印字は“AN”と記載されており、使用推奨期限は3つとも「01-2020」となっていましたので、製造ロットを表す表記であることは間違いないと思いますが…。

Panasonic リチウム電池 CR2412/CR2430

世間ではパナソニックの新アルカリ電池“乾電池エボルタNEO”が発売されて話題となっていますが、その裏で同時発売されたパナソニックの電池があります。それが今回紹介する“CR2412”と“CR2430”というリチウムコイン電池です。
“CR2430”はソニーFDK(富士通)など他社も発売していましたが、“CR2412”は一部ショップがバルク品をバラ売りするケースはあったものの、一般市販品としては今回パナソニックが発売開始するものが初登場となります。

パッケージ裏。両者注意書きはほぼ同様ですが、“CR2412”のみ『●充電・ショート・変形・加熱・火中投入禁止。』の部分の「変形」が追加されており、若干文量は増えています。同電池では表面にも『取扱注意:電池が曲がると液もれのおそれあり』という記載があり、“CR2412”はよっぽど曲がりやすいのでしょう。
社名表記は“パナソニック株式会社”でバーコードのベンダーも同社のものとなっています(4549077)。

上の写真をみてあれ?と思うかもしれませんが、“CR2430”が他のリチウムコイン電池と同様の使用推奨期限5年となっており、“CR2412”のみが使用推奨期限2年となっています。その為、写真の電池では表記差がありますが両者とも2017年4月製造の電池となっています。
今回パッケージも大幅に変更され、電池が簡単に取り出せないようになっています。これは子供(乳幼児)がパッケージから電池を取り出し誤飲するという事故に対応したもので、これは電池工業会が定めた“コイン形リチウム一次電池の誤飲防止パッケージガイドライン”に準拠したものになっているそうです。今後パナソニックから発売されるリチウムコイン電池にも順次導入されていくとのことで、電池工業会に加入している他社も追随していくものと思われます。

電池の外観。どちらとも“Made in Indonesia”でインドネシア製です。“CR2430”は電卓や時計に用いられた電池で、電池自体は他社で長年発売されており、本ブログでも三洋電機のものを紹介したことがあります。一方、“CR2412”は主にトヨタ車のカードキーに使われている電池で今まではトヨタのディーラーか一部ショップでのみ入手可能な電池だったこともあり、今回の一般販売は待望と言えるものなのではないでしょうか。

電池の裏面。構造は両者全く違っており、“CR2430”の方が隙間が広く“CR2412”の方の隙間が狭くなっています。薄さも相まって“CR2412”は作りが細かそうです。使用推奨期限が短い秘密はここにあるのかもしれません。
ロット番号の表記も異なっており、“CR2412”がインクでの印字で「74」と記載されているのに対し、“CR2430”は刻印で「72」と記載されています。

最後に薄さを比較してみました。両者とも直径は24.5mmで同じですが、“CR2412”の方が厚み1.2mmとなっており、“CR2430”の厚み3mmより一段と薄くなっています。厚み自体は多く出回っている“CR2016”と同じ厚みではあるものの面積が広い分、曲がりやすいかもしれません。取扱いにはくれぐれもご注意下さい。

FUJIFILM ALKALINE EVEREADY アルカリ乾電池 単ニ形/LR14(AM2)

今回は富士フイルムより発売されていたアルカリ電池を紹介します。富士フイルムは1989年にアメリカの電池メーカーであるエバレディ(現・エナジャイザー)と提携し電池事業に参入しますが、この電池はその時に富士フイルムが発売した初のアルカリ電池です。
ブランドは富士フイルムのブランドに提携先の“EVEREADY”ブランドを冠したダブルブランドで、EVEREADYのロゴは本国のものではなく日本オリジナルのロゴを使用していました。

注意書き部分。生産国は“Made in Singapore”となっており、シンガポール製です。富士フイルムは電池製造工場を持たず、電池を製造しようともしなかったため、殆どの電池が他社に製造を丸投げしての他社OEMでした。これもエバレディのシンガポール製であると推測されます。この電池は非常に液漏れしやすいと電池マニアの間でもかなり有名で、なかなか綺麗な状態の個体を入手できないとされる電池だったりします。

注意書きの全文は以下の通りで、アルカリ電池であったためか文量は若干多めです。住所表記は現在でも所在する、富士フイルム西麻布本社の住所となっています。

<ご注意>この電池は充電式ではありません。充電すると「液も
れ」「破損」のおそれがあります。「液もれ」「破裂」のおそれがあ
りますので(+)(-)は正しく入れてください。新しい電池と使用
した電池、または他の種類の電池をまぜて使わないでくださ
い。「ショート」「分解」「加熱」「火に投入」はしないでください。

 

富士写真フイルム株式会社
東京都港区西麻布2-26-30 〒106

プラス・マイナス側。外装は現在アルカリ電池で主流のラベル外装となっています。底面の刻印は「91-01」となっており、1991年1月製造の電池であると推測されます。
この後、富士フイルムのアルカリ電池はEVEREADYからEnergizerへブランド移行を経て、2008年に電池事業から撤退します(ただし、一部の低価格アルカリ電池はEVEREADYブランドを続行しました)。

おまけ。富士フイルムが電池事業参入時に関係者に配布したと思われるテレホンカードです。『富士フイルムからエバレディ電池 新発売』と記載されており、富士フイルムの電池事業開始を天地創造と掛けた『電池創造。』としているユニークなキャッチコピーとなっています。

Fujitsu LEDライトにイチ推し! アルカリ乾電池 単3形/単4形 LR6LED / LR03LED

今回はFDKが“Fujitsu”ブランドで発売した新製品、「機能性電池」の第三弾“LEDライト用アルカリ電池”を紹介します。
この電池は2017年「富士通 電池・電池応用商品」総合カタログでは2月発売予定の記載がありますが、3月現在でも店頭に並んでいるケースは少ないようです。FDKに問い合わせした所、春の新商品改定時期に仕入れ・販売する販売店が多いため、4月中旬頃本格的に出回るのではないかという回答でした。

パッケージ表。ラインナップは単3単4各3本入りのみです。日立マクセルでは「ボルテージ」のラインナップ拡充の位置付けで単3・単4の3本パックを発売していますが、専用電池化してしまうのがなんともFDKらしいと言える点でしょう。
LEDライトなど3個使用の機器に最適!』の記載があり、単3には“LEDライト”単4には“スティックライト”のイメージ写真が掲載されています。

パッケージ裏。単3のキャッチコピーが『点灯時間 長持ち LEDライトに最適!』、単4が『(高い電圧で安定して使えるから)鮮やかな色 長持ち LEDライトに最適!』となっています。単4は“鮮やかな色長持ち~”となっていますから、やはりスティックライトを意識していますね。使用推奨期限は10年で、正極缶耐食性向上・特殊素材ガスケット採用による液漏れ防止構造を採用しています。残念ながら、補償付きでは無いようです。

 

 

 

 

登場初期の日立マクセル「ボルテージ」3本パックと同様に台紙の上にシュリンクパックの電池が直接貼り付けられています。これをカタログ上では“シュリンクブリスター”と記載されています。「ボルテージ」がそうだったように、今後の改良でトレイ付きの3本パックになるかもしれません。
また、FDKの日本製アルカリ電池としては珍しく、軟質系のフニャフニャシュリンクではありません。しかも2重包装となっていてシュリンクを取っても更にシュリンクされています。どちらも台紙上に直接貼り付けるため包装が耐えられないと判断したための工夫と思われます。

電池の外観。デザインは既発売の「スマホ用」「リモコン用」と同じものを使っており、左側“Fujitsu”ロゴのバックが“水色”となっています。電池の商品名は「LEDライトにイチ推し!」。いち“押し”でなくて“推し”なんですねw。
注意書きは他のFDKが発売するアルカリ電池と同様、社名表記は“FDK株式会社”となっていますが、住所の表記がありません。フリーダイヤルのみの記載となっています。

プラス・マイナス側。マイナス極の絶縁リングは「」。この特徴を持つ日本製ですから、FDKエナジー製であると思われます。使用推奨期限は単3・単4共に「02-2027」。パッケージには『使用推奨期限10年』の記載がありましたから、2017年2月製造の電池であると思われます。これが最初期ロットであるならば、カタログ記載の2月発売には間に合わないでしょう。恐らく、最初から3月発売の電池だったのではないでしょうか。

最後に「スマホ用」と「リモコン用」のデザインを比較してみました。右側がシルバーとなっているのは全機種共通ですね。“Fujitsu”ロゴの後ろが“”なのが「スマホ用」、“”なのが「リモコン用」、“水色”なのが「LEDライト用」になっています。
LEDライト用のデザインはスマホ用とリモコン用を組み合わせたような物で、“Fujitsu”ロゴが白い点をリモコン用から、境目の金色のラインをスマホ用から受け継いでいる印象を受けます。

 

新発売する電池もあれば、去る電池もある。と言うわけでLEDライト用のアルカリ電池が発売される一方でスマホ用のアルカリ電池が『在庫限定品』となり、生産終息に向かっているようです。スマホ用アルカリ電池は“D RANGE”の流れを汲むアルカリ電池では無いかと言われただけにこれはこれで残念です。

★関連記事
Fujitsu スマートフォン用アルカリ電池 単3形 LR6SUMAHO(4B)
→富士通(FDK)が発売する機能性電池の第一弾、スマートフォン用アルカリ電池を紹介した記事。実際に単3電池を使用するスマホは存在しないので正式商品名は「スマートフォン用緊急充電器のためのアルカリ電池」である。

Fujitsu リモコン用アルカリ乾電池 LR6/LR03REMOCON(4B)
→富士通(FDK)が発売する機能性電池の第二弾、リモコン用アルカリ電池を紹介した記事。単3、単4・4本パックのみの展開で補償付きのアルカリ電池となっている。

maxell ボルテージ LR6(T)3BS/LR03(T)3BS
→日立マクセルが発売するアルカリ電池「ボルテージ」の単3、単4・3本パックを紹介した記事。当電池と同コンセプトのものですが、専用電池にはせずに従来アルカリ電池のラインナップ拡充で対応している。発売当初は当電池と同様にシュリンクされた電池を直接台紙に貼り付けたブリスターパックを採用。

TWT science teach battery 理科教材電池 単3形

小学校?で使われる理科の教材用と思われる単3のマンガン電池です。“TWT”というブランドの電池で、同じ柄のマンガン電池として“SMB”という別バージョンのものもあるようです。恐らくは製造メーカー違いなのでしょう。
理科の教材らしくプラスとマイナスが分かりやすく色分けされており、プラスが「赤」マイナスが「青」となっています。その割に極性表示は控えめでもうひと回り大きくても良いのかなと思ってしまいます。

電池の外観。注意書きは日本語のみで完全に日本市場向けとして製造されていることが伺えます。社名表記は“CHENGDU LT POWER ENGINE INDUSTRIAL DEVELOPMENT CO.,LTD”という長く仰々しい社名です。ネットで検索してみると社名はヒットしますがイマイチ何をしている会社なのかが見えてきません。“パワー”で“エンジン”って、社名として大袈裟だよな…。
原産国はもちろんMADE IN CHINA中国製

プラス・マイナス側です。使用推奨期限は「05-2011」となっており、2年期限と推測すると2009年5月の電池なのでしょうか。
でも、ずっとこの電池の見てくれ、何処かで見たことがあるなとこの記事を書いている時ずっと考えていました。その時ふと思い出したのが“磁石”です。このデザイン小学校の時に見た棒磁石そっくりだったのです。ここに来てようやく納得したワタシなのでありました。

この電池、ワタシが入手した状態では3本中2本が液もれによるサビを引き起こしていました。短期使用が想定される学校教材用ということで低いグレードのマンガン電池なのでしょうか。
型番上では“R6P”なので赤マンガン相当ではありますが、他にも“AA”や“UM-3”など、相当型番が多数書かれているのでこの表記は当てにならないでしょう。

 

いつも通り外装を剥いでみると、ビニール(PVC)外装だと思っていたのですが、実はアルカリ電池と同様のシール外装でした。シールを剥がしてみると亜鉛缶そのものではなく、更にビニールで覆われた電池本体が現れました。これは金属外装のマンガン電池でも見られる構造で意外にも手が込んでいます。

 

おまけ。最後に電池から剥がした外装ラベルをスキャナでスキャンしてみました。これを見てみると中国製の胡散臭い電池であるのにもかかわらず、注意書きに誤字が無い点は特筆すべきかと思います。