KOA KC-6103R



ジャンクで買った古いポータブルCDプレイヤーです。
株式会社興亜製作所という聞いたこともないメーカー製。
ただ古いだけの物なら買わないのだけど、正負電源動作が惹かれたので購入した。

ブランド表示部分の拡大。「KOA」と読むのだろうか?「KCLA」とも読める??
かつては、ディスカウントショップに行くとこの類いのノーブランドのウォークマンもどきなどが激安で売っていた(いわゆるバッタ物)。この「KOA」のCDプレイヤーもそのひとつと思われる。そんなノーブランドの中でもとりわけ今でも有名なのが遊歩人アンドーインターナショナルだろう。
裏面。ちなみに興亜製作所の住所も明記されているが、googleマップのストリートビューで見てみると、見事に駐車場になっているので恐らく現在は存在しない会社だと思われる。
実はこの興亜製作所製品は初めてではなく、ブラウン管式の5インチテレビも所有しており、それは韓国製だったので韓国の会社かな?と思っていたのだが、これは日本製。ちゃんと日本の会社だったのですね(w。
電源コネクタ部分の拡大。普通正負電源のACアダプターの場合、3ピンであることが多いが、これは4ピン。ポータブルCDで正負電源を使っているのはTechnicsぐらいかな?と思っていたけど、こんなノーブランドメーカーでも使っていたのですね。感心します〜。
正負電源タイプのACアダプターは特殊コネクタなことが多いので、本体のみで入手するとアダプタ探しで苦しいが、今回はちゃんとACアダプタも付いているものを購入。
ちなみにバッテリか電池ケースを付けると思われる穴が付いているので、バッテリ駆動も出来るのだろうが、今回買ったのには付いていなかった。
動かしてみると、モーターが動くような音はするが、液晶にも何も表示されず電源が落ちるといった現象(写真は撮り忘れた)。というわけで、分解してみた。
これが裏蓋を取り外した基板の写真。殆どが三洋(三洋半導体)製。で左下の液晶表示ドライバと思われるLSIが東芝で殆どが三洋。もしかしてこれって三洋製なの??
ちなみにその東芝LSIのロット番号が“87...”で始まっていることからこの機種はほぼ1987年前後の機種といって間違いないと思います。
基板を裏返した側の部品たち。この基板を裏返すには前面のパネル部分のビスも外す必要があるので注意です(自分以外にこのCDプレイヤーを分解する人がいるか疑問だが)。
この部分は2階基板になっています。上基板は電源回路の模様。手前の青いハイブリッドIC?(AL063)のマークってどこかで見たことがあるような…?
そう、TDKのロゴマークです。TDKなのでICではなくてノイズ関係かローパスフィルター(LPF)かもしれません。これは上基板を取ったときの写真ですが、今度はNECの謎ICしかも幅狭ピッチ20ピンが現れました。もしかしてD/Aコンバータかな…?、と思って調べてみた。
4ビットシングルチップマイクロコンピュータ…、つまりただのワンチップマイコン(しかも4ビット)でした。写真のように今でもNECの半導体部門を受け継いだルネサスエレクトロニクスのホームページでデータシートを見ることは可能だが、ワンチップマイコンの場合は個々でカスタマイズされているので、ピン配置が見れたところで殆ど意味が無い。ちなみにこのマイコンがどこを制御しているのかは不明。
変わって、上基板の写真。トランジスタ、コンデンサ、レギュレータ関係の部品が整然と並ぶ。右下のLA6358(三洋半導体)はオペアンプIC。
他に気になった所、その1。

メイン基板のコード?“KOB-129”と書いてある。恐らく「KO」は興亜製作所の頭文字だと思われるので、他メーカーのOEMでは無く、多分自社製だと思われる。
他に気になった所、その2。

なんと、液晶が松下(現・パナソニック)製です。左側に三角のようなマークが見えますね。これは三松葉というマークで松下時代に社章として使用、コンデンサなどの電子部品のマークとして使われていました(後にMを四角で囲んだようなロゴになる)。
ここまで見た感じだと全て国内の部品ばっかりで海外の部品は見ません。当時はノーブランドでも日本製の部品を使用した素晴らしい時代だったのですね。
本題。見てみると、写真のピックアップ稼働部分の伝達ベルトが空回りしていることが判明。しかし、こんな所ベルトドライブってありえないよなぁ…。とりあえず、手回しでCDが読み取り動作に入ることだけは確認。
こんな短いベルト恐らく特殊だし、恐らく秋葉でも売ってないと思うので、今回は切り詰めて使うことにした。CDの回転部分だと安定性が必要なので切り詰めはまずいがピックアップ駆動部分であれば動けば問題無さそうなので。
ついでにピックアップも掃除。これはカバーを取ったところです。ダイキャスト製で何とも高級感があります。ちなみにピックアップはどこ製かは不明。少なくともソニー(KSS系)では無い。もしかしたら、ICが多用されていたので三洋かもしれない。
普通ピックアップは上下に動いてフォーカスを合わせるものが殆どだが、これは左右に動いてフォーカスを合わせる特殊なタイプ。写真は綿棒で右側に動かしている。
追記:後にCD未挿入状態のピックアップの様子を見てみると、上下運動してました(^^;;。
とりあえず動いた写真。ピックアップ出力が弱まっているようで、再生するCDと再生しないCDがあったり、本体を裏返さないと動かなかったりととにかく不安定です。もちろん、振動にも弱い。
ちなみに音質は良好。ノーブランドとは思えない音質です。ただ、レスポンスが遅くて再生ボタンを押してもワンテンポ遅れる感じです。これは仕様でしょうが。
最後に液晶表示部分の拡大。至って普通の表示。コストダウンでトラックしか表示されないものもある中、これは時間表示も出来ているのでこれでも当時は相当高かったはずである。とは言っても、リピートやランダムなどの類いが全く搭載されていないのでメーカー物に比べれば安かったのではないだろうか。

とりあえず、動くところまでは直したが、ピックアップのヘタリは痛いなぁ…。
コンデンサを取り替えればピックアップ出力が上がるという話も聞くので(電源関係?)、
今後はコンデンサの全換装を予定している。まぁ、予定は未定だけどね。

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